人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

『よく』生きることの難しさ

ため息が出るほど毎日なんか気分が沈んでしまうなあ。

明日からまた仕事だし。

支那そばやのラーメン達人佐野実さんが亡くなったのはちょっと衝撃だった。

佐野実さんと言えばやはり10年以上前に見たTOKIOのガチンコという番組が衝撃的だった。

ラーメン屋の店主と言うのは頑固者が多いことは知っていたが彼こそその王道をいっていると感じた。

彼のこだわわりは徹底していたようで店内での私語や携帯電話の使用禁止、きつい香水をつけての入店も禁止であったそうだ。

それだけ味にこだわっていたようで本人も『嫌なら食べに来なくていい』と言っているのだからそれで別にいいと思う。

まあ概ね自分のラーメン哲学を貫いて死んでいった人と言えるのではないだろうか?

そういう意味で彼は自分の信念に忠実に『よく』生きたと言えると思う。

でも死んでしまった。ここに私は注目したい。

結局どんなによく生きてもやはり死んでしまうことに変わりはないのだ。

仕事において成功を成し遂げ、富や名声を得て自分の哲学に忠実にやりたいことができたとしても我々は皆例外なくいずれ死んでしまう運命にあるのだ。

この絶望的な状況をどう解釈すればいいのだろう。

どう納得すれば良いのだろう。

そしてよく生きる為にはどうすればいいのだろう??こう考えざるを得ないのである。

佐野氏の場合皮肉なことによいラーメンを作りたいがために毎日ラーメンを食べ続けそれが糖尿病を誘発し早死につながったとも考えられる。

彼にとってよく生きることとは自分が納得できる良いラーメンを作り続けることにあった。

そしてそれを努力により数十年間継続し死んでいった。

よく生きたとは思う。でもよく生きた副産物として病気になったし、寿命も少し縮まった。

でもそうせざるを得なかった。彼にはその道しか見えなかったはずだから。

では自分はどう生きればいいんだろう??そう考えると途端に五里霧中な気分になる。

この自分と言う存在が心底嫌だし、納得することができない。

でも、自分を本質的に変えることはできない。仮にできたとしてもそうしたくはないプライドもある。

こんな生きにくさを抱えたままよく生きるって凄く難しいこと。

好きなことをして生きたいとは思う。

でも実行する勇気もないし、そこにためらいも感じてしまう。能力的にも経済的にも色々な制約があって難しい。

好きなことだけしたいと思っても実行に移すのは難しい。

そんなことをつらつら考えながら今まで生きてきた。そしてあと数十年もすれば確実に死んでしまうのだ。

数十年どころか明日死んでしまうかもしれないのだ。

人生って虚しい。何をしても虚しい。結局は虚しさが答えな気がする。