人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

コルカタの人力車夫の貧困

インドのコルカタ(旧カルカッタ)には人力車が未だ健在である。イメージとしてはこんな感じである↓

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乗り心地はまずまず快適だと言ってよい↓


コルカタ:リキシャの上から(2/2) - YouTube

私がコルカタを訪れた時に宿のあるサダルストリートという世界的に有名なバックパッカーが集まる安宿街からマザーテレサの家(マザーハウス)まで人力車を使ったことがある。

この人力車のおっさんがやはり、典型的なインド人であり、走り始めて少し行ったところで最初に交渉した額では少なすぎるからもっとよこせと言い始めたため、こちらも頭にきて途中で降りて歩いて行ったのであった。

私が乗った人力車のおじさんはなんと裸足で人力車を押していたのである。

1枚目の添付画像の車夫の足元を見ていただきたい。裸足である。

これはなぜなのか?決して趣味で裸足になっているわけではない。

貧しいからである。靴を買うお金がないからである。インドの貧困層はとんでもなく貧しい。日本人(厳密に言えば貧困国に行ったことない人)が想像しているレベルよりはるかに貧しい。

日本で貧しいという人でも靴が買えなくて裸足で道を歩いている人がいるだろうか?

仮にそういう人がいたとしても仕事の時は足の保護のために靴を履いているだろう。

そのくらい日本人にとって足を保護するために靴を履くことは当たり前のことである。

しかし、インドに行くとその常識が根底から覆される。

裸足で歩いている人間が本当にそこら中にごろごろいる。

しかも、インドの路上はとんでもなく汚い。しかも様々なものが落ちていて危険である。

牛,犬、ヤギ、人間などの糞がそこら中に目も当てられないほど散乱していて汚いし、インド人はごみを道端に平気でぽいぽい捨てるから道端には大小様々な危険物が落ちていて靴を履いていないと本当に危なくて仕方が無いのだ。

そんなゴミの掃き溜めみたいな汚くて臭くて危険な道を裸足で人力車の車夫たちが行き来しているのである。

もちろん、人力車の車夫たちの多くは靴なり、サンダルなりを履いていることが多い。

しかし、私が行ったときに車夫の足元を注意してみていたのだが約3割くらいの車夫は裸足であった。

これには本当に驚愕した。日本の綺麗な道路ですら10メートルも裸足で歩くことに躊躇するのにあのインドのとんでもない道を裸足で人力車を押しながら一日中駆けずり回るのである。

それだけの危険な重労働をやって稼げるのは食っていくのがやっとなわずかな金である。

人力車の車夫たちは貧しいから人力車を自前で買って持っているわけではなく、お金を払って借りているのである。

その支払いもある為手取り収入は本当に少ないのである。

しかもさらに驚くべきことは車夫のほとんどは路上生活者であるという事実である。

深夜に宿を抜け出してコルカタの路上を歩き回ったのだが、人力車の車夫達が集まって路上や、人力車の上ですやすや寝ていたのだった。

彼らはインドの貧しい田舎から大都会であるコルカタに出稼ぎに来ていることが多い。

金があれば部屋を借りて住むことができるが多くはその金が無いため、仕方なく路上で生活するしかないのである。

凄まじく過酷な労働条件である。貧困国に行って路上で裸足で歩いている人を見かけると何ともつらい気持ちになる。

お金がないということはこういうことなんだなと実感させられる。

お金がないと食べ物を買うだけで精一杯になり、衣類や靴など必要最低限の物ですら買うことができないのである。

それが私の見た正真正銘の貧困である。