人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

いつ死んでも良いと本気で思いながら生きるということ

私は最近、本気で「もういつ死んでも後悔することはないからできるだけやりたいことをやろう」と思いながら生活している。

実は、もう何年もこう考えながら生きてきたが特にここ数ヶ月はそうした思いが強まっている。

人間の人生というものは結局のところ「まだ死にたくない」から生きているという部分が大きくあるように思う。

「まだ死にたくない」と思う理由はこれからやりたいことがあるという理由だったり、やり残したことがあるからという理由だったりすると思う。

逆に言うとやり残したと思うことがほとんどないほどやりたいことを人生でやってきたと思えるほど濃く生きてこられたのなら「まだ死にたくない」という思いも薄まり、「もういつ死んでも良いや」と思うようになると思う。

私の人生は「もういつ死んでも良いや」と思えるほど徹底的にやりたいことをやっていくという生き方に挑戦してきたとも言える。

恥も外聞も気にせずにとにかく今やりたいと思うことは迷わず行動に移すように心がけてきた。

お金に関しても老後の貯金など考えたこともない。

そもそも老後なんてものは私の概念の中に一ミリも存在していなかった。

明日死んでもいいのに老後まで生きることを想定してその準備をしたくなかった。

それは今を全力で生きることにならないように感じるから。

本気で今しかないと思って生きているのなら別に何十年も先のことなど想像できなくて当然である。

せいぜい今日と明日のことくらい考えていれば充分である。

今日はどこで寝て明日はどこに行くかくらいのことまで想定しておけば充分だ。

その後のことは明日になってから考えても遅くないのだから。

今日と明日のことまでの見通しをとりあえずでも立てておけば後はなんとか手探りで生きていけそうな気がする。

じゃあ自分で自分を養えなくなったら誰が養ってくれるの?と思う人もいるがそれはそうなった時に考えてもいい。

貯金がゼロで誰にも頼れなくてどうしようもなくなったら生活保護を受けるなり誰かにすがりつくなりすれば良いし、それも無理そうなら死ぬだけである。

何も難しいことはない。

人間の中には火事場の馬鹿力というものが潜んでいるから緊急事態になれば思ってもないような実力が発揮されるかもしれない。

自力で道を開拓できてしまうかもしれないし、死んでしまうかもしれない。

別にいつ死んでしまってもいいと思いながら後悔ないように生きているのだからそれこそ死んでも後悔しないだろう。

むしろ、いつ困っても良いように先々の人生の準備ばかり力を入れてきた人ほど本当に最後の段階で後悔することが多いように思う。

やりたいことを全然やってこなかったのに、死期は迫ってきてにっちもさっちもいかなくなる。

お金ばかり余っているから一応理論的には長生きが可能であるが身体が不自由で全然思うようにいかないからこそどうにもならないというような悲惨な状況を迎えかねない。

現に、周囲にそういう人も何人も見てきている。

それならいっそのこといつ死んでも後悔ないように今だけを生きて最後は潔く神頼みにしてしまうかお金がないのだからもう延命は不可能と遺書でも書いて自殺に近い道を歩んだほうがましだと思う。

長生きは往々にして不幸を運んでくる。

周りはどんどん死んでいくのに自分だけはなかなか死ねないというのは結構苦しいものだ。

人間というものはいつまでも若々しく元気でいられない。

どんどん歳を食って身体はしわくちゃになり、病気だらけになり弱くなり、みっともなくなり頭はボケてきてつらいことばかりになる。

しかし、金がたくさん余っているとなると延命の機会は増すわけだからますます死ににくくなる。

死にたいと思っても死なないように準備したせいでなかなか死にたくても死ににくい状況になるわけだ。

インドの貧しい人達はそういう部分である意味気楽なものかもしれない。

お金なんて全然持っていないのは明白なわけだから年老いて自分の面倒を自分で見られなくなったら死ぬしかないから。

家族なども皆貧乏しているから養ってもらうこともあてにできない。

家族に自分を養ってもらうことで家族共倒れになる可能性がある。

もうそうなったら潔く死ぬしかないわけだ。

これはある意味救いだと思う。

つまり、お金がないという状況が救いなのである。

変にお金があるばかりに死期を延ばして苦痛がまして人生がつらくなるのである。

どちらにせよ、人間は必ずどこかの段階で死ぬのである。

それを変えることはできない。

それならやりたいことをやって早いうちにこの世から去っていったほうがずっと楽だ。

もちろん、最後の段階で苦しむこともあろう。

しかし、長生きすればするほど苦しむ期間が長引く可能性はあるし不幸も増えていく。

長生きしたからといって皆が安楽に大往生して死ねるわけでもない。

長生きすればするほど医療費が増大して国家財政も圧迫される・・ということもある。

私は早死にというものに決して負のイメージを持っていないのだ。

むしろ早死には良い物だと思っている。

これは個人の価値感の問題だから人それぞれなのだが、とにかく私は長く生きることにそれほど憧れもないし、正のイメージを持っていない。

やりたいことをやってさっさと死んでいきたいと思っている。

たとえ老後迷惑をかけたとしても所詮長くて十年程度のものでその位はまあ仕方ないと開き直ってしまえば良い。

生きている限り誰かしらに迷惑をかけ続けていることも確かだ。

今、私が働いて自立しているからといって迷惑をかけていないなんて口が裂けてもいえない。

私の存在がいるだけで迷惑に思っている人間もたくさんいるのが現状だ。

つまり、人間は生きている以上必ず何らかの形で他人に迷惑をかける生き物なのだ。

だからあまり先のことは考えないようにしている。

そうやって生きて、間もなく死んでいく。それで良い。