人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

大学時代の旅

私は大学生の頃、しょっちゅう旅をしていた。

しかもほとんどが日本国内の旅行である。

東京の大学に行っていて東京で一人暮らしをしていたから旅となれば東京以外の地域に行くことになる。

週に4~5日くらい、定期でバイトをしていたからそのバイト先から1週間くらい休みをもらって北海道に行ったり、東北に行ったり、京都や大阪に行ったり、中国地方に行ったり、四国に行ったり、九州に行ったりした。

今は海外一人旅が大好きで海外にしょっちゅう行くようになったが大学生の頃は4年生になるまでほとんど海外に出なかった。

ひたすら国内を旅したから国内の良さも十分に知っている。

私が大学生の頃は、まだ今のようにゲストハウスが多くなかったから安宿というとユースホステルがメインであり、ほとんどユースホステルに泊まっていた。

今は、ユースホステルがかなり衰退してしまいなくなってしまったところもたくさんある。

しかし、私の大学時代の旅の思い出というとやはりユースホステルということになるのだ。

安さやクオリティーという意味では残念ながら今のゲストハウスの方が上だと思うが私にとってユースホステルは思い出の場所でもある。

大学時代に日本3景(厳島神社天橋立、松島)を制覇した。

今となっては懐かしく思い出されることばかりである。

その当時知り合いで大学生から社会人になった先輩方の多くが「大学時代にもっと海外に出ておけば良かった」と言っていた。

その言葉を聞いて「なるほど、そういうものか」と頷いていた。

確かにその言葉は核心をついていると思う。

しかし、私は大学時代に日本国内を中心に旅行して良かったと思っている。

社会人になり死ぬほど海外を旅するようになった。

職場で働きながらだったり、転職してそのつなぎの休みの期間だったりを利用して死ぬほど海外に出るようになった。

もしかしたら大学時代にあまり海外に出なかったからその反動がきたのかもしれない。

しかし、大学時代にたくさん海外に出て満足して社会人になって国内ばかりを旅行するようなスタイルにならなくて逆に良かったとも思っている。

社会人こそもっと積極的に海外にでるべきだと思うのだ。

大学生の頃は海外よりもむしろ国内を旅すると面白いと思う。

大学生の頃に海外に出て満足した気分になってしまうのはもったいない。

世界は想像しているより広いし多様である。

私は大学生の頃もっとこうしておけば良かったと後悔していることは実は何もないのだ。

留学も留年もしていないがそれで良かったと思っている。

大学時代はある意味私にとって人生最大の挑戦の時期であり、やりたいことはほぼやりつくしたと言う位色々なことに手を出した。

サークル活動を掛け持ちし、色々なバイトに挑戦し、ボランティア活動に精を出し、授業を抜け出して新宿や渋谷に遊びに行き、好きなだけ読書をし、テスト前にはしっかり勉強をして単位もとった。

そして、大学時代の総まとめとも言える就職活動は凄く真面目に取り組んで第一希望から内定をもらった。

もちろん、その第一希望の会社はとうの昔に辞めたが。

その位精力的に色々なことに取り組んでいたのだが常に心の中は不安で満たされなくて納得できなくて腐りそうになっていたし、どんよりとした気持ちが晴れなかった。

しかし、今思うとそのすべてが私にとって必要な経験だったと思うし、なくてはならない大切な期間であった。

私の今の生活の原点は大学時代にある。

仲間と過ごす楽しさという意味でいえば間違いなく高校時代が一番楽しかったが、それよりもはるかに大きなものを大学時代に得たと思う。

高校よりも大学時代の方が絶対に楽しいと私は思う。

それは大学というところは基本的に自由であるし、自分で自分の生活を主体的に決めていくことができるからであるし、年齢的に最も悩む時期でもあるから。

悩む時期というのは自分を大きく成長できるチャンスの時期でもあるのだ。

20歳の頃の青春時代にどれだけ多く悩んで試行錯誤できたかがその後の人生の方向を決めていく。

それはその時にはわからないのだが10年とか長い時間を経て振り返った時に大きな宝となる。

そういう意味で大学時代に日本国内を悩みながら旅をしていたことがとても懐かしく思い出される。

あの頃の若さや人生への未知なる期待などはもう持てないかもしれない。

しかし、そんな時代があったからこそ今の自分がある。

海外一人旅も大好きだが、大学時代にもどってもう一度国内一人旅をしたい気分にもなる。

同じ自分であるはずなのに、今の国内旅行とはまた違ったものとなるだろう。