人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

働くことがイヤな人のための本

哲学者中島義道さんの数ある著書の中で私が最も好きな本が「働くことがイヤな人のための本」である。

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

私が中島義道さんを知ったのは実はこの本が最初なのである。

書店でたまたま見つけてパラパラと立ち読みしてこれは面白そうだと思って購入し、ボロボロになるまで繰り返し読みついには2冊目まで買ってしまったほどである。

中島義道さんの本は厭世的で暗いけどどれも正しくて面白い。文章も極めて明確で優れていてやはり物事を徹底的に考え抜いたことがよくわかり凄く頭が良い人だなと感じる。

「後悔と自責の哲学」も大変に素晴らしい。

後悔と自責の哲学 (河出文庫 な 24-1)

後悔と自責の哲学 (河出文庫 な 24-1)

無人島に好きな本を3冊だけ持って行っていいと言われたら「働くことがイヤな人のための本」「後悔と自責の哲学」さらにphaさんの「ニートの歩き方」を持っていくだろう。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

私の中でこの3冊は鉄板である。

高校時代の村上春樹に始まり大学時代~社会人に至るまでこの足りない頭で凄くたくさん色々な本を読んできたけど強烈なインパクトを残すものはそれほど多くない。

4冊目を選んでいいよと言われたら趣向を変えて地球の歩き方のタイ編でも持っていくかな。

D17 地球の歩き方 タイ 2016~2017

D17 地球の歩き方 タイ 2016~2017

さて、あと3か月弱でタイへ行ける。とっても楽しみだ。

前回のベトナムも素晴らしかった。その前のバリ島も大変良かった。

しかし、やはりしばらくタイに行かないでいると血が騒いでくる。

タイに行きたくてたまらなくなる。

タイは不思議な力を持っている。

そして、徐々にフィリピンにも行きたくなってきている。

タイと同様にフィリピンにも大きな魔力があるようだ。

タイとフィリピン。この2つの国は物凄く対照的な違いのある国だ。

タイは中進国で食べ物が美味しくて治安が良くて人は寡黙でシャイで穏やかだが真面目に黙々と働く〈イメージ)。

一方でフィリピンは発展途上国で食べ物があまり美味しくなくて治安が良くなくて人は明るく社交的であまり働かない(イメージ)。

行きたい国が山ほどある。しかし、リピートしたい国や地域も山ほどある。

毎回毎回どこを選ぶか頭を悩ますものだ。

日本国内だってもっと旅をしたいけど泣く泣く諦めて海外を選んでいる。

国内はとりあえず東京だけは欠かさずに行っているがそれ以外はたまに京都に行ったり名古屋に行ったりする程度。

さて中島義道さんの「後悔と自責の哲学」を読むと人間誰もが普遍的に抱えている「後悔」や「自責」の念の不思議さに再度驚きを感じる。

私は人生に後悔したことがない人を身近に知らない。

自分の人生も数多くの「後悔」にまみれている。

「あの時こうしておけばなあ」と思うことなんてそれこそ山のようにあるだろう。

ただ私の場合は幸いなことにかなりの程度まで自分の思うように生きてこられたほうだと思う。

もっと運が悪かったり、境遇が悪くて自分での人生の選択の余地が少なく産まれてきたりしたらそれこそ「後悔」という荒波に飲まれて一歩も進めなくなっていたかもしれない。

なぜ人間は後悔するのか?

それは良い人生を送りたいからである。

しかし、その選択が本当に良いかどうかなんて絶対にわからないはずだ。

AかBかCを選ばなければいけない状態で最もまともそうなAを自分自身で選んだはずなのにその結果が失敗だった気がする。

人生ってなんて不思議でうまくいかないようにできてるんだろう?

そして、後悔とは過去に向かってするものであるが常に「今」と共にある。

「今」その選択に納得していないからこそ過去の自分に向かって「自責」の念を覚えてしまう。

「なんて自分は馬鹿だったんだろう!!」と自分を責めてしまうのである。

人間は進歩しているはずなのにこうした一連の無駄(?)な行為をやめることができない。

後悔はとりわけ「進学」だったり「結婚」だったりという大きな節目が終わって数年した頃に大きな顔をのぞかせるものだ。

「あの学校に行かなければ良かった」とか「あんな男と結婚しなければ良かった」と日々悩み苦しみながら後悔し、自分を責め続けている人のなんと多いことか!!

自分自身が選んだはずのことであり、その時は正しいと思ってしたはずの決断なのにどうにも間違っていた気がしてならない。

その時選ばなかった方を選んだら今頃もっと後悔していたかもしれないし、既に死んでいたかもしれないのだ。

その結果は今となっては誰にもわからない。

私は幸いなことに「進学」と「結婚」という2大後悔源の選択に成功した。

高校も大学も自分が最も望んだ道を選択できたし、結婚したら絶対後悔するから一生独身でいることを貫いている。

幸い魅力もないしその才能もないので誰も傍によってこないからちょうど良い。

この先の人生、いったいどういうことで後悔していくのだろう。

日々小さな後悔にまみれているのは確かだ。

自分を責めて責めて責めまくる毎日である。

しかし、それが人生なんだろうと半ば諦めている。泣