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人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

人間関係

岸見一郎さんが書いた「嫌われる勇気」という有名な著書に「すべての悩みは人間関係である」ということが書いてある。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

この言葉を読んではっとさせられ、「確かにそうかもしれない」と思うようになったが時を経るごとに「間違いなくそうだ」と確信を持つようになった。

結局のところ、人間の悩みのほぼ全ては人間関係なのだ。

我々が常日頃、川や海の中に泳いでいる魚や、そこら辺にいる犬や猫や、もうじき死んでいく蝉のことを思い悩んでいるわけではない。

ごくたまに「可哀想だな」と思う程度のことはあっても所詮それらはどうでもいいことである。

いわゆる病的でない普通の人間が悩むことは自分の周りを取り巻く人間関係のことしかないのだ。

物質的な悩みですら最終的には人間関係の悩みに至る。

この世に自分しか存在していないのならば物やお金の多寡で悩むはずがない。

そして、人間関係でどんなに時間をかけて悩みまくっても絶対に解決できない構造になっていて手に負えないのがこの世の中だ。

確かに職場のあの同僚や上司の頭がおかしいのは間違いない。

どう考えても異常な短気であったり、不安症だったり、神経質だったり、頭が悪かったりする。

しかし、どれもこれも治療不可能だ。

自分を取り巻く周りには多くの変な人がうじゃうじゃ生息していて自分を悩ませるがその誰も治療して正常にしてさしあげることができない。

誰もかれもがどこか何かおかしいのだ。

どんなに自分はまともで正常だと思っていても他の人からするとどこか何か変なのだ。

人間とは根本的に生まれてきた時からすでにいびつな形をした存在なのだ。

相手を変えることもできないし、自分も変わることは(ほとんど)できない。

その中で悩んだり苦しんだりしたところで特に変化はなさそうだ。

全ては耐えるためだけにある。

人間関係とはすなわち忍耐だ。

自分も周りもみんなそれぞれおかしく狂っている。

しかし、一人で生きていくことは非常に困難だ。

長生きしたければ周囲のおかしな人間達の存在を耐え忍び我慢する他ない。

そういう意味で仏陀の言った「四苦八苦」は真実だと思う。