人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

「人と関わることが好き」だからこそ頑張れる!

リクナビリクルートナビ:就職サイト)を開き各企業の「先輩情報」のページを見るとタイトルのような言葉が並んでいる。

A先輩

Qなぜあなたはこの会社を選んだのですか?

A先輩の回答
私は大学生の頃から「人と関わることが好き」で人と直接関わることができるこの仕事を選びました。

入社当時は戸惑うことも多く、失敗をしてしまいつらいこともありましたが、当社の優しい先輩方が暖かく見守ってくださり励ましやアドバイスをいただいたことから頑張ることができました。

当社は新入社員にも大きな仕事を任せてくれます。何でも迷わず挑戦することができる社風です。

人と関わることが好きな人には向いている職種だと思いますので是非とも当社で一緒に働きましょう。

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リクナビの会社紹介における「先輩」の言葉は嘘ばかりである。

私がA先輩として本音で回答したらどうなるか?

Qあなたはなぜこの会社を選んだのですか?

A私は幼いころから人と関わることが嫌いでした。就職活動の際にどの業界で働こうかと考えましたがどんな仕事をしたくもなく就職もしたくありませんでした。

しかし、自己に何の才能も見いだせないことから嫌々就職活動をし当社から運よく内定をいただけたため、毎日嫌々仕事をしています。

「人と関わること」は今でも大嫌いですが、世の中に人と関わらないでお金をもらえる仕事は皆無なので我慢しています。

会社や仕事が何も楽しくなく、やりがいや希望など皆無に等しいですが、人生とはこういうものだと割り切って頑張ろうとは思っています。

しかし、年数を経れば経るほど仕事を仕事だと割り切って頑張ることなどできないことに気付いています。なぜならそのためには自分自身に嘘をつく必要があり、それが自分自身を裏切っているようで非常に苦しいからです。

これから社会人になる大学生には当社をお勧めしません。だからと言って他の会社も同じようにお勧めしません。

ただ、もしもあなたが生きていきたいのなら何かしらの仕事をして国に税金を納めなければ逮捕され、非国民という扱いをされる可能性があります。

人生とは残酷なものなのです。働きたくなくても働いた方がましかもしれません。そのためにはどんなに職場の人が大嫌いでも「人が好き」な振りだけはしておいて損はないかもしれません。

それが何の才能もないただの人の現実です。

(終)

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仮にリクナビの先輩情報に上記のような本当のことを書いても却下されることだろう。

採用されたければ、いかにも会社が素晴らしくてそこには希望や目標に満ちていて優しくて頼りがいのある先輩に囲まれて楽しく働いてやりがいがあるかのような嘘八百を書かなければいけない。

そうした嘘を平気でつくことこそ、まともで立派な社会人なのである。

私はリクナビの先輩情報を読んでいるとたいそう虚しくなる。

そこには「人と関わることが好き」という嘘くさい言葉が溢れているからだ。

少なくとも職場で関わる「人」なんてほとんど好きでない場合がほとんどだろう。

職場の周りの信頼できる人と話しても職場の人が好きなんて聞いたことない。

よくても「嫌いではない」程度のものだ。

しかし、この胡散臭さこそがリクナビの先輩情報の面白さであり、楽しさでもある。

インドという国はよく「臭い靴下」に例えられるがこれと同じだ。

つまり、臭い靴下は嗅いでいる最中はたまらなく嫌だが、しばらくするとまた嗅ぎたくなる。

インドという国はあまりにも汚くて、人がウザくて嫌になるのだがどういうわけかしばらく経つとまた行きたくなる変な魅力がある。

リクナビの先輩情報も一緒で一度読むとその嘘くささに吐き気がするが、しばらくするとまた読みたくなる。

人間と言う生き物は基本的に嘘が好きな性癖があるらしいのだ。

私は笑顔で「人が好き」と言ってみたい。

心から人も職場もそこで行われる仕事も大嫌いであるが。