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人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

リベラリズム

ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領(角川文庫)」という本を読んでいる。

ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)

ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領 (角川文庫)

ちなみにホセ・ムヒカとは・・・(Wikipediaより抜粋)

ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ(西: José Alberto Mujica Cordano, 1935年5月20日 - )は、ウルグアイの政治家。
2009年11月にウルグアイ大統領選挙に当選し、2010年3月1日より2015年2月末までウルグアイの第40代大統領を務めた。バスクウルグアイ人。
愛称はエル・ペペで、ムヒカは給与の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活しておりその質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」としても知られている[1]。

私がこの本の中で最も感動・共感した部分は下記のとおり。

~本書p121~

私がソビエト連邦に行ったのは、共産党の連中が贅沢な暮らしをしていた時代だった。その時、すでに民主主義が勝利するように見えていたが、共産主義者たちにはそれが見えていなかった。たぶん、私はもっとリベラルだったから、彼らに見えないものが見えたのだろう。工場に行くと、労働者たちの陰鬱な表情が目に飛び込んできたが、連中はそれにも気付いていなかった。要するに、社会主義は自由に反するものであってはならないのさ。確かにリベラリズムは理想ばかり追い求めてばかりいるかもしれないが、哲学としては、人類にとって、一段レベルの高いものだ。そのため、人類をより良いものにしようとするものならば、リベラリズムを否定できないはずだ。何事も自由を基本原則にするところから始めなければいけないからだ。社会主義ブロックにはこのことがどうしても理解できなかったので、失敗に終わってしまったんだ。

~引用終了~

ホセ・ムヒカ氏のこの言葉は労働における人間の本質的欲求を如実に示したものだと思う。

人間は働きたいのだ。誰かに決められた通りにではなく、あくまでも自分らしく。

強制収容所における強制労働においてさえ、囚人達は労働の中に楽しみや創意工夫を求めていたという。

それが、人間の持つ本質的な欲求なのである。

リベラリズムは労働の自由を否定するものであってはならない。

各自が労働の中に創意工夫や楽しみを見出し、それを生きがいにしていく自由や裁量を設けていかなければならない。

労働というものを甘く見ると痛いことになる。

労働とは束縛であり、自由でもある。

人間は一定の束縛を通して自由になり得る存在なのだ。

しかし、労働の自由を認めすぎることが逆に人間の持つ本来の自由を奪ってしまうことになる。

電通社畜文化が一人の若い女性新入社員の命を奪ったのがその典型だ。

全てはバランスなのだ。

どちらに偏ってもいけない。