人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

死にそうなのに生きている

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なんだか毎日毎日生きているのがしんどいなあ。ただでさえ生きているのが大変なのに冬になって寒くなると余計に身に染みてきつくなってくる。冬になって日照時間が短くなって冬季うつを発症するのと先天的な寒さ恐怖症が重なって冬の毎日は苦行そのものである。今すぐにでも常夏の国に行って海で泳ぎたいのに。

ということで、今日は橋田寿賀子さんの話題の本『安楽死で死なせて下さい』を買って読んでみた。

橋田寿賀子さんというと『おしん』や『渡る世間は鬼ばかり』で有名な脚本家なのだけれど今まで『おしん』も『渡る世間は鬼ばかり』もほとんどまったく見たことがなく、橋田さん自体にも全然興味がなかった。だから、あくまでもタイトルにつられて買っただけである。

しかし、内容的にはとてもとても共感ができた。著書の中で橋田さんが言っていることはほとんど全面的に賛成できる。
著書の書き出しで橋田さんは『安楽死ができる薬があるのなら今すぐにでも飲みたい』と言っているのだが、まずその時点で共感できる。

橋田さんは1925年生まれの92歳であり数々の仕事をこなしてやりたいことはほぼだいたいやり尽してきたということなのだが、私は別に橋田さんのように人生を全うした人でなくても20歳で成人したのなら自分で自分の人生を終わらせることができる権利を国が保障してくれる制度があっても良いと思っている。アフリカの貧しい国なら20歳まで無事に生きられたのならそれだけで十分に立派なことであり、人生の勝ち組である。

ただし、こうした制度は望んでいる人こそ多いが現実的に整備されることは今の日本ではまず考えにくいだろうということもよくわかる。日本は医療先進国であり世界的に見ても長寿大国である。まあ、それは確かにこの日本を形成しているマジョリティーの人達からすれば誇るべきことなのだろう。

しかし、私は長生きに興味が沸かないし、できるだけ長く生きたくないと思っている。というか一刻も早く安楽に死にたいと思っている。今の日本は医療や福祉が整っているから少しでも長く生きたいという多くの人達からしたら先進国なのだと思うが、一刻も早く楽に死にたいと思っていたり、人生や生きていることに興味がなかったり、人生は短命であるほうが素晴らしいと考える人達からしたら制度面からし後進国である・・・ようなことを勝手に思っている。

なぜなら私のような健康で特にこれといった問題のない(ように思われる)人達が他人にかける迷惑を最小限にしてあの世に逝く方法は自殺しかないからである。痛く苦しい思いをしてまで自殺するくらいなら安楽死できる薬を合法的に手に入れて楽に逝った方がいいに決まっているのである。逆にそうした薬を手に入れることができたなら安心感も芽生えてもっともっと頑張って生きてやろうと思うかもしれない。

橋田さんは安楽死の合法化を願っているのだが、そのための条件は比較的厳しいものを想定しているようである。スイスやオランダやアメリカの一部の州のように安楽死が合法化している地域でも同様で健康で特に問題がなく生きている人はまず安楽死ができないような仕組みになっている。簡単に言えば治る見込みのない不治の病に侵されてこのまま放置すれば苦痛に苛まれるというような条件があると医師に判断された人しか安楽死ができないのだ。

これだと私にとってはあまり意味がない。私が考える安楽死制度というものはもっともっとずっと先進的で急進的で革命的で大胆で豪快なものである。それは20歳になったら自分の人生の終わりを自分で決めることができるというもの。簡単に言えば20歳になったら自分の意思でお酒やたばこを買って飲んだり、吸ったりすることができるように安楽死の薬を処方してもらい飲むことができるというものである。

日本はわずか73年前まで戦争をしていたのだ。その当時は敵国のアメリカ兵を一人でも多く殺すことが善だったのであり、ナチスドイツの軍人であったならば一人でも多くのユダヤ人をとっ捕まえてガス室に送り込むことが素晴らしいことだったのである。20歳になったら自分の人生の終わりを自由に決めることができる権利の制度化はそれよりははるかにましでしょ?ということなのである。

まあ、そうは言っても私の思うように世界は動かないでしょう。そんなことはわかっています。だけど、死ぬことを自由に選ぶことができる権利がないのは不思議でなりません。別に人生に意味なんてないでしょうし、仕事をするのが嫌で働きたくなくて特に何もすることがなくて死にたい人なんてたくさんいるのですからそうした人達が苦しまずに死んだところで何か問題があるのでしょうか?

人間は遅かれ早かれいずれみーーんな死ぬのですから20歳になって成人したのなら思い立ったときに死ねば良いと思います。別に100歳まで長生きして人生を全うしてから、病気で苦しんでから死ぬ必要もないと思います。職場に行くのが嫌で、職場の人達と会うのが苦痛で安楽死したって何も問題がないじゃないですか?人間の悩みのほとんどすべては人間関係に起因するのですから人間関係が嫌であの世に逝くことが悪だとはとうてい思いません。

てなわけで、橋田寿賀子さんは『安楽死で死なせて下さい』で良い問題提起をしてくれたと私は思います。是非とも日本を本当の意味での先進国・・つまり自己決定ができる国にしてほしいなあと願うばかりです。もちろん、私はそのための行動を起こす気はまったくありません。それこそ長生きしてしまいそうですもの。