人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

ベトナム 裏の歩き方

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今日は、10キロのランニングを行った。46分30秒、平均時速12.5キロ程度で無事に完走したが、最後の方はきつくて倒れそうだった。ランニング体型に生まれついていないデブな私が10キロ走るというのは文字通り地獄である。

そして、何よりもきついのがいくら走ったところで何も自信がつかないところである。普通は長く走ることで自分に自信がついてもおかしくないのだが・・・・私の場合は違うようだ。

さて、今読んでいる『ベトナム 裏の歩き方』という本が面白い。

この本はバリ島に行く前に新宿紀伊国屋書店の新宿本店地下1階の旅行本コーナーで買ったのだ。文字通りベトナムのディープな場所を紹介している。エロいお店だったり、美味しいベトナム料理のお店だったりと情報が豊富だ。私のようなベトナム好きにはたまらない内容となっている。

ちなみに、この著者も熱血的ベトナムフリークとのことである。ベトナムはとにかく面白い。旅人をワクワクさせてくれる熱き何かがある。それとこの本の著者である高田胤臣さんの文章がとても上手である。

こうしたディープな裏本というのはどこかマニアック過ぎたり、ストイックだったり、主観的過ぎたり、文章が素人チックだったりすることが多く、意外とあまり面白くないことが多いのだがこの『ベトナム 裏の歩き方』に関しては楽しく読める。

それは、公と個のバランスが良いからだと思う。公が強過ぎると現地情報を細かく解説しているだけのガイド本みたいな感じになってしまって味気なく、個が強すぎると自分の主観が中心の俺様的な本になりつまらなくなる。高田さんの場合はこれらのバランス感覚がいいのに加えて文章が上手い。だからとても味がある内容になっている。

旅人あがりの著述家というのはどうしても個を全面に押し出し過ぎてしまい、逆にそれが読者を惹きつけない感じになることが多い。やはり、何をするにしてもバランス感覚が一番大事だ。

さて、この本の最後の方に面白いことが書いてあった。ベトナムハノイホーチミンなどの大都市圏名物のめちゃくちゃな道路事情を日本体育大学の『集団行動』に例えているのだ。これはハノイホーチミンの交差点を徒歩で横切った経験がある方ならなんとなく納得できる内容だと思う。

ハノイでもホーチミンでも確かにある程度信号は守られている。だから、8割方のバイクは赤になれば止まるし、青になれば進む。しかし、2割くらいのドライバーは赤になっても止まらないし、止まっていたバイクの2割くらいはせっかち過ぎて赤から青に変わる前に進んでしまう。

これにより、ベトナムの交差点内では信号を無視したバイク達が普通に直進しあい、しかも巧みにお互いを交わしあいながら綺麗に交差するのでとても壮麗に見える。これこそが、著書の高田さんが例えるような日体大集団名物の『集団行動』に見えるのである。

興味のある方はイメージを掴むために下の添付動画の2分30秒あたりを見ていただきたい。まさにこのようなことのバイクバージョンをハノイホーチミンの方々はお互いに初対面で綺麗にこなすのだ。

バーゼル・タトゥ 2016 日本体育大学 「集団行動」マーチ

ちなみに、この集団行動を素人が普通にできるようになるのに約5ヶ月かかるそうだ。凄い!!

高田さんはハノイの事故発生件数をあれだけ最低な交通事情を考えれば奇跡的に少ないと表現しているけれど、私も全く同感である。ベトナムのバイクドライバーの運転技術は想像しているよりはるかに高い。日本人が同じことをしたらずっと高い確率で事故ると思う。日本人は全般的にあまり乗り物の運転が得意な民族ではないと思う。それはインドやベトナムなどに行くとよくわかる。

現地の人達の方がずっと厳しい環境の中で鍛えられているからだ。さて、ベトナムの大都市で道路を横断するときにどうすればいいか?

信号機がない道路を横断する時にベトナムのバイク乗り達は決して止まってくれない。しかもバイクの群れは永遠に途切れることがないほど。これは、実に簡単なことであってバイクが向かってこようが関係なくとにかく渡ってしまうことである。そうするとバイクの方が勝手によけてくれる。本当だよ。

ベトナムの道路を横断するときはモーセになった気分で、『道よ~開け!!』と唱えながらとにかく歩き出すこと。これに尽きる。向こうのバイク運転手達はそんなにバカではない。というか、バイクの運転技術に関しては一流だ。もちろん、誰も事故りたくないし、面倒こうむりたくもない。かと言って、歩行者にも絶対道を譲りたくない。ベトナムではいついかなる時も絶対的にバイク優先なのである。だから障害物はバイクが避けるという不文律があるのだ。

それと、道路横断中に歩行者は慌てて走ったり、急に止まったり、後ろに下がったりしてはならない。それをすると避けきれなかったバイクに衝突されてしまう。それこそ最悪な事態になってしまう。とにかく向かってくるバイクを気にせずにゆっくりと確実に道路を横切ることである。これは何回もやっていれば慣れてくる。そして、これに慣れてきたころにベトナムという国がスリリングで面白く興味深い国に変わっていることだろう。

あーー、ベトナムに行きたい。