人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

人は秘密を隠して生きている

1人の人間の中には多くの秘密が隠されている。

それぞれの人間にある秘密をお互いに全て暴露しあったら結構面白くなるんじゃないか?という妄想をしてみた。

日本には現在1億2600万以上の人間がいてそれぞれが他人には恥ずかしくてとても言えなかったり、辛すぎてとても言いがたかったりするような秘密をいくつも抱えながらしかもそれをばれないように堪えて生きていると思うと笑えてくる。

皆、悩みなど何もないかのような顔をしながら実はいろんなことに悩みまくりながら生きているんじゃないだろうか?

そうだとすると少し安心できる。

羽振りが良くて金を持っていそうな振りをして実は数百万もの借金を抱えていてそれはギャンブルで作ったものだったり、結婚していて子供もいてそれなりにうまくやっているように見せかけながら実は家庭崩壊状態だったり、親とは絶縁状態だったり、遊んでいるようでいて実は処女や童貞だったり、深刻な持病や痛みに人知れず悩んでいたり、学歴がなくて恥ずかしかったり、実家が貧乏でお金がなくて苦労してきたり、親から虐待されて育ち、そのトラウマを抱えていたり、過去に職場の人間関係のトラブルに巻き込まれて辞めたり、辞めさせられたり、職場をばっくれたり、克服できないコンプレックスがあったり、足が臭かったり、ワキガで人知れず悩んでいたり、自分の顔が嫌いで苦しんでいたり、異常に太りやすい体質で悩んでいたり、食べても食べても全然太れなくて悩んでいたり、同性愛者なのにそれを隠して生きていることが辛くて悩んでいたり・・・

悩みの種になるようなことは世界中にそれこそいくらでも転がっている。

それぞれの人間がまったく違う固有の悩みを真剣に悩みながら生きている。

これって本当に凄いことだと思う。

よくよく考えてみると人生は不幸である。

およそ人間が羨むようなことをすべて手に入れている幸運な人間がいたとしても人間である以上、年老い、いずれ(数十年もすれば)死んでこの世から消えなくてはいけないことを思うとやはり、不幸だと思う。

もしかしたらこの世に幸福な人間は1人もいないのかもしれない。

いや、現時点で幸福だと感じている人間はいくらでもいるだろう。

しかし、その幸福は生きている間(数十年)しか続かないのだ。

そして、死んでしまったらその瞬間に全てを失い、振り出しに戻り、また一からやり直しになるのである。

生前どんなに努力して手に入れたものでも死んだ瞬間に消えてなくなってしまう。

同時に散々苦しんで振り回されてきた自分固有の悩みも全て消えてなくなるのはとても良いところだ。

そう考えると少しは前向きに生きられる気がしてくる。

人生、悩んでも仕方ないのだがなぜか次から次へと悩みや苦しみが溢れ出して来る。

それに伴って、秘密も次々と作られていく。

そして行き場を失った秘密は自分の心の奥底にしまわれていく。

人間は多くの秘密を隠したまま何も問題がないかのように秘密を持っていないかのように振舞っている。

これはとっても滑稽なことだ。