人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

先進国って疲れる

いやー、先進国で生活するって疲れますね。

先進国と言っても国民性などが全然違いますから一概には言えませんが、日本に関しては本当にストレスが溜まる社会です。

まず、仕事がやたらに忙しくて嫌になりますね。

なんでもかんでも効率やスピード重視。

時間に対して厳格。

単位時間当たりの生産性ばかり求められてほとほとウンザリしてきます。

先進国で働くとはつまりそういうことです。

私は東南アジアが大好きで色々な国を訪れてますが、街を歩くと道端に暇そうな方々(若い人も多い)が仕事をしないでだべってたり、どこかのレストランに入ってもマイペースにのんびりと仕事している様子をみかけたりします。

ところが日本では店に入るやいなや店員さんが「いらっしゃいませ」とすぐに飛び出てくる。

そして、すかさずにオーダーを求められることもある。

店員さんも客も全然余裕がないんですね。それだけスピードと効率性を重視した社会だということです。

確かに便利で良いとは思いますが、本当にこれでいいんですかね。

一昔前は携帯電話なんてなくて、気楽なもんでしたな。

家に帰ってきたら親から「さっき、○○君から電話があったよ」なんて言われて掛け直したり、電話を親にとりついでもらったはいいけど長電話しているのを家族に聞かれるのが凄く嫌だったり。

面倒くさいけど良い時代でしたな。

私が高校一年生の時にクラスメートの女の子を好きになって告白したときなんか、まだ携帯電話なんて持ってる人が少なくて相手の女の子の自宅の固定電話に電話して相手方の親にとりついでもらって告白でしたからね。

今、そんな光景は日本のどこにも見られないでしょう。いや、携帯電話は世界中に普及していますからそれこそ世界のどこでも見られなくなっているかもしれない。

わずか20年の間に世界は激変してしまったんです。

今の世の中はなんでも、かんでもスピード重視、効率重視、利便性重視です。

それ以外の価値観なんてはなから認めてもらえない時代です。

こんなに仕事もプライベートも忙しくなって幸せなんでしょうかね

確かに今の日本は効率的で合理的で便利で快適ですけど私は幸せじゃないと思いますね。

結局、いつも競争競争で常にプレッシャーがあってアクセクと急がされてる感じがあって落ち着かないですね。

他人から遅れを取りたくないという一心で常に周りをキョロキョロするのが心の底から疲れて面倒くさいと思います。

別に、携帯電話もインターネットもなくていいんですよ。

仕事ものんびりやればいいんですよ。

どうせ人間は生まれてきて数十年の間に死んでしまうのですから適当に生きて適当に死ねばいいのです。

欲を出すからおかしくなるんです。


【落語】柳家小三治/青菜(1991年8月) - YouTube