男と女は全然違う生き物だと言われるが一番大きく違うところは結婚観と幸福感なのではないかと思う。
私は純粋な意味での(同性愛者ではなく、異性愛者という意味での)男であるが、結婚に対して全く興味がないし、それ自体が人生に幸福をもたらすとは全く想像できない、
つまり結婚によって自分の人生が幸福になるとは信じていない。これは広く男性全般に共通した思いであると確信を持っている。
男にとって結婚とは正直面倒くさいけど、メリットもあるから仕方なくするものなのではないかと思う。
理想的ないい女と巡り合って結婚できた男にとってもそれによって幸福がもたらされるとは信じていないのではないか?
男にとって結婚とは二次的な副次的なものであり、決してゴールではない。
結婚して家庭を築くことで幸せになることよりも仕事などで社会的に成功したり、うまくいったりすことの方が幸せは大きいと考えている男の方が大多数だと思うし、恋人よりも男友達との付き合いを優先している男は大勢いると思う。
よく男の友情は本物であるが女の友情はもろいと言われるが私もそう思う。
男の友情は本当にでかい。男同士の友情によって幸福が運ばれてくる、幸福を感じられるというのは確かにある。
しかし、女性の場合は結婚したりすると一気に女友達と疎遠になったりすることはよくあることらしい。
女性は結婚に賭けている人が大勢いる。
結婚によって幸福になれる、幸福が運ばれてくると信じている人は大勢いるのだ。
しかし、男はそう考えない。多くの男にとって結婚は嫌々するものだと思う。
束縛も責任も増えてあまりいいことがないからだ。
私自身を考えてみても「結婚したら負けだ」と思っている。
結婚したら私の人生は負けだと本気で思っている。
それはなぜかと言うと結婚によって男は自由を失うからだ。
男は自由を求める生き物である。束縛が多くて重い女は多くの男から激しく嫌われる。
結婚によって家庭に縛られて自由を犠牲にすることは幸福を手放すことである。
私はこのように考えているから生涯にわたって結婚する気は全くない。
ただ、これは一つの負け惜しみのようにも聞こえるだろう。
実際に負け惜しみ的な部分はある。
私は決してもてる男ではないし、何の実力も才能も権力も金もないし、女を惹きつける男ではないし、そもそも結婚してコツコツと家庭のために尽くしていけるようなマメなタイプでもなく、根本的に結婚する能力にかけているからだ。
それは間違いないことだから、「俺は結婚に興味がないからしないんだ」と高らかに宣言することは負け犬の遠吠えに感じられるのは当然だ。
ただ、男というものは根本的に結婚に対してあまり理想を抱いていない生き物だと思うし、結婚が幸福をもたらすとは信じていない場合が多いからそれでもいい。
女の場合は状況がかなり異なる。
どうしてもある年齢以上で誰とも結婚していないとなると「売れ残り」だと思われてしまう感じがあり、そこで「私は結婚に興味がないからしてないだけ」などと言うと「本当はできなかったくせに強がっているの?」と思われる可能性が高いからである。
やはり、女性の場合結婚にかけている人が多いのだ。
人生の幸福は結婚によって左右される人が多いのである。
子供を産むことができるのは女性だけだから余計に結婚が大事なのは論理的にも明らかだ。
結婚相手が甲斐性なしの男だと女が激しく苦労することになる。
結婚相手の男が毎日ギャンブルや女遊びに明け暮れ、家にお金を入れてくれず、子供も放置して、家を離れてばかりいるようでは子供を持った女が追い詰められ不幸のどん底に陥るのは明らかだ。
そうならないように女は安定した男を求めるのだろう。
しかし、よく考えてみると女性も生涯子供を作らずに一人で勝手気ままに人生を過ごせばいいのにと思う。
その方が幸せだと私なら思う。
私はもし結婚して新婚旅行に海外に行ったとしたら絶対に相手と別行動をとると思う。
行く前はそういうことを一切言わず、はぐらかしておいていざ行ってみるとどこかにふいといなくなってしまい、メールで何月何日にどこに集合とだけメールを打ってあとは自分の自由な時間を楽しむのだ。
そんな新婚旅行をしてみたいという思いはある。
恐らくそんなことをしたら相手の女性は怒り狂うだろう。
しかし、そこで怒らずに無事に予期せぬ一人の旅を楽しんでしまえる女性なら今後の人生を共にするだけの価値があると考える。
私を裏切ったのねと詰め寄る女性とはそのまま成田離婚してしまう。
やはり、人生は予定調和ではダメだと思う。
予期できない裏切りやトラブルに自分の人生すべてをかけて挑戦していき、その過程を楽しむ余裕がある女性でないとダメだ。
私の理想は高すぎるのかもしれない。
私は人から頼られるのが大嫌いである。
人を頼るくらいなら自分を頼れと言いたくなる。
男も女も海外に一人で行って自分の判断で行動できなければいけない。
人間は結局のところ一人なのだ。
他人を頼らずに自分を頼ること、またそれによって人生を楽しめるようになれてこそ一人前だと思っている。