男と女は恋愛に賭ける情熱が全然違うといつも思う。
私は付き合っている女性はいないし、いわゆる女の恋や愛というものを直接受けた回数はとても少ないが周囲の人間を見渡して観察したり、色々な本を読んだり、ネットで調べたりした情報を総合してみてもやはり確かに違う。
女は恋愛に命を賭けているところがある。
しかし、男で恋愛に命を賭けている人は非常に少ない。
私は男だから男の感情はだいたいわかるが、「趣味は恋愛です」とか「恋愛に命を賭けてます」とか言う男は見たことがないし、いたとしても間違いなく軽蔑されることだろう。
男にとって恋愛などというものは所詮遊びである。
男にとって異性との付き合いなど遊びの範疇を出ないものだ。
たいていの男にとっては人生においてもっと大切なものがたくさんあるというのが一般的だ。
しかし、女性はそうではないようだ。
女性は男にのめり込むことがよくある。
すべてを捧げて男に尽くすことが幸せだと考える女性は古今東西数多くいる。
この前、ネットで調べていたら男は女を好きになることはできても愛することはできないが、女は本気で男を愛することができると言うようなことが書いてあった。
これは図星だと思う。
男は女に惚れたり好きになったりすることはよくある。
しかし、愛することは絶望的に難しい。
というより、多くの男にとって「愛する」ことがどういうことなのかよくわからないと思う。
男は気軽に「愛しているよ」などと甘い言葉を囁くが、当の本人はその意味や感触がよくわからないまま適当に言っているだけだと思う。
これは例えると男は若くて綺麗な女の裸に文字通り興奮するが、女性はこの気持ちがよくわからないというのと似ていると思う。
男は女を愛することができないからこそ恋愛にのめり込めないのではないかと思う。
私にとって尊敬する男は自分を常に持っていてどんな状況であっても自分を見失わず、過酷な状況でも安易に誰かに頼らずに一人で道を切り開き、何事にも動じず、置かれたシチュエーションを笑いながら楽しむことができる人間である。
中田英寿や本田圭祐などは私の理想的な男性像である。
男は本質的に弱い生き物だ。弱いというか繊細な生き物だ。
特にほぼすべての男はメンタルが繊細で傷つきやすい面がある。
だからこそそれを跳ね返せるようなタフな男に惹かれるのだ。
恋愛にのめり込んでいたり、好きな女に一途になって自分を見失っている男など間違いなく尊敬の対象から外れる。
男にとっては仕事が勝負の場であり、最も大事な場だと言われるがそれだけではなくどう生きているかが重要だ。
自分の人生にどういう信念を持ちどのように生きているかが問われている。
友達や女を頼らずに自分らしく我が道をいっている男でないと私は尊敬できない。
女は2番目に好きな男と結婚するのが良く、男は一番好きな女と結婚するのが良いと言う言葉がある。
これもなかなか含蓄のある言葉だ。
女にとって恋愛は人生の大きなウェイトを占めるため結婚相手の男が好きすぎて、我を忘れてのめり込んでしまうようだと疲れ過ぎててうまくいかなくなるそうだ。
逆に男は基本的に恋愛など遊びであり、二の次だから1番好きな女でないと本気になることができず浮気に走りやすくなる。
世の中なかなかうなくいかないものだなと思う。
恋愛中の男女の気持ちは対等ということはなく、必ずどちらかがより深く好きになっているというが、逆にそうでないと危ないのかもしれない。
2人とも互いに盲目になって我を忘れていると危機が迫っているときも気づかないだろう。
周囲の危険から身を守るためにもどちらかが冷静になっている必要があるのだ。
それと世間的に男はストライクゾーンが広いみたいなことを言われているがそれは嘘だと思う。
男の方がはっきりと好みのタイプというものが決まっていて頑固なものだ。
私に限って言うと自分の好みのタイプの女性は大変狭い範囲だから、ほとんどの女性は恋愛対象に入らないことになる。
そこそこ若くて容姿が良ければどんな女とでも寝られる男がいるということは否定しないが、私は間違いなくそういうタイプではない。
好みのタイプではない女はたとえ性格がどんなによくても無理である。
もちろん、性格が悪ければ好みのタイプでも無理だ。
よってほとんどの女性は恋愛対象外になってしまうのである。
そういう自分もほとんどの女性から恋愛対象外になるためお互いに求め合うことがないから気楽だ。
女性はよく「あの人(男)は生理的に無理」だと言う。
私はこれは大変失礼なことだと思っている。
なぜなら、多くの男にとっても「生理的に無理な女」は周囲に山ほどいて、そう言いたくてたまらない気持ちを持ちながらも理性で我慢し、口にしないようにしているからである。
私から言わせればほとんどの女性は「生理的に無理」である。
ここらを互いにわからないと不平等な気がする。
ブサメンだとかキモオタだとか言いたい放題言う人がいるが、逆も真なりであることを忘れてはならない。
みんなで恋愛をやめて一人になろう。
恋愛などという共同幻想を捨てよう。
一人こそ楽しいものはないのだ。