岸見一郎と言う人が書いた「嫌われる勇気」と言う心理学者アドラーの思想を紹介した本が面白い。
詳細は著書を読んでもらえば良いのだが人間関係の基本的な心構えみたいなものが書かれている。
人はできるだけ他人に嫌われたくない生き物である。
特に職場の対人関係においては嫌われて敵を作ると後に仕事がやりにくくなることもある為慎重に自分を押し殺して仕方なく他人に合わせて我慢している人も多いだろう。
これは心配りと言う意味で大切であるが、あまり度が過ぎると精神衛生上よろしくない。
人間とは本来わがままな生き物である。
他人に合わせることはストレスになる。
職場で多くの人が気になっているのは同僚や上司との仕事上でのちょっとしたやり方の差異などであるがこれを相手に譲っているばかりだと非常に大きなストレスになる。
もっと大胆に嫌われても自分のやり方を貫いてみたほうが良いと思う。
自分はこう思う、自分はこの方がいいと思うと主張した方が良いと思う。
ただ、自分を主張した時には相手から良く思われないことも多いから嫌われる勇気を持てと言うことである。
自分の主張を通しながら相手に好いてもらおうなんてことはむしが良すぎるのだ。
その程度のことならお互い最初から何の問題も無く解決できているはずである。
仕事上のささいなどうでもいいことで相手と自分の意見や感がや感受性が決定的に食い違うことがあるがこういう時はどちらが正解だということはないのだから思い切って自己主張する。
相手に悪く思われても良いという勇気を持って大胆に言う。
こういう正々堂々とした生き方をした方が結果的に人生は楽だと思う。
人間は相手にどう思われるかを気にしているだけではダメなのだ。
自分がどう思うかが一番大事だ。
相手を傷つけようとする意図で自分を主張するのは良くないがどう考えても自分の言い分が理にかなっている場合は、後先考えずにまずは主張してみる。
これは勇気がいるがそういう生き方をしている人間の方が好きだ。
その代わり、自分は正しいと確信を持ちながらも常に自分を点検し疑う作業も必要である。
もしも間違っていたらすぐに取り消す覚悟も必要である。
人間とは間違う生き物である。
最初から完全に正しい事を選んで行動することはできないのだ。
だから思い切って嫌われる覚悟で自己主張していくことが大事なのだ。