お金なんて本当にどうでもいいと思うようになった。
もう私はいつ死んでもいいのだ。
人生でやりたいことは全てやってきたし、何も後悔がない。
後は、死ぬだけだ。
そして、心の底から今すぐ死んでもいいと思っている。
そう考えるともうお金なんていらない。
数年前にまだやりたいことが色々とあると思っていた頃、インドのコルカタに行ってマザーテレサの家の「死を待つ人の家」を見学した。
そこでは結核などの病でもうじき死んでしまう末期の患者が文字通り死を待っていた。
その頃はまだ自分の死はしばらく先だと思っていた。
しかし、もう今の私にとって死は身近なものだと思っている。
コルカタの「死を待つ人の家」で死を待つインドの人々もこの私も同じように死を待っているのだ。
私は別に産まれてこなくても良かったとも思っている。
やりたいことをやり尽くしたからこそ素直にそう思えるのかもしれない。
今の私は死ぬのが楽しみなのだ。
人生にお腹いっぱいなのだ。
死とは自然なものだと思う。
忌み嫌うべきものではない。
産まれてこうして生きているのが自然であるのならその延長にある死も自然なものであるはずだ。
私が残りの人生でやるべきことは「無事に死ぬこと」だけなのだ。