今日も目を覚ましたら自分だった。
毎日、毎日自分ばかりやっていると本当に飽きてくる。
そろそろ気分転換に他の誰かをやりたい。
と思ってみてもその願いは絶対に叶うことなく寿命を迎えることだろう。
人生の苦しさの一つはどんな時でも自分自身をやり続けなければいけないことだ。
自分にまつわる様々な艱難辛苦に耐え自分が自分であるかのように振る舞って自己同一性をなんとか保持していく。
これがたまらなく面倒くさい。
自分の嫌な部分を認めて我慢し抑えて生きることの大変さと言うのは筆舌に尽くしがたいことがある。
どんなに転職しようとも友人を増やそうとも自己改造のために努力しようとも自分自身を根本的に変えることはできない。
どんなに努力したところで明日から違う他人になれるわけではないのだ。
生きていくことはつらく険しいことの連続だとつくづく思っている。
結局、人生の中には「小さな喜び」を噛みしめるくらいのことしかできないのかなと思っている。