人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

生きる悪知恵

漫画家西原理恵子さんの「生きる悪知恵 正しくないけれど役に立つ60のヒント」が面白い。

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

これまで人生相談関係の本だと美輪明宏さんのものが最もしっくりきたけど西原さんのものは現実的に役に立つ知恵がちりばめられていて応用しやすい。

美輪明宏さんの人生相談関係の本でお勧めなのは「地獄を極楽にする方法」である。

地獄を極楽にする方法

美輪明宏さんの場合、真面目で硬派で相談者に対してストレートに直球勝負してくるところが特徴だ。

「人間はこうあるべし」的な理想論を軸にあり方を大事にするところがある。

西原さんの場合はこういうのもあるし、ああいうのもあるよみたいな形で変化球を多用している。

野球にはストレートだけじゃ勝てないんだよ、時にはボールやフォークやナックルも投げなきゃみたいな。

どちらも面白くて役に立つのだがこの違いは性差によるものではないかと感じている。

自分もそうなのだが男性というのは基本的に理想主義者が多いから美輪さん的な「こうあるべし」的なものに共感できる。

しかし、男性の持つ理想主義が変なプライドや見栄を張ることに繋がっている場合もあるので注意が必要だ。

女性の場合は子供を産んで育てるという本能があるのか現実主義者が多く、西原さん的な「どういう状況にも柔軟に対応したものが勝ち」的な価値観が重視される傾向にある。

これらをうまく融合できたらいいなと思っている。

西原さんの「生きる悪知恵」の中にこんな文章を見つけて超絶共感した。

~以下本文引用 P49~

おすすめはフィリピン彼女ですね。前にフィリピンに行ったとき、ガイドのおばちゃんが「フィリピンの特産物は人です」って言ってたんだけど、本当に明るくて気さくで、お人よしで歌が上手で、ちょっと働き者じゃないけれども、英語とスペイン語とタガログ語がしゃべれるので、地球の半分の人間の従業員になることができる。あと、英語が母国語じゃない人同士でしゃべるとき、一番わかりやすいのがフィリピン人なんだって。すごくニコニコゆっくりしゃべってくれるから。

~引用終了~

うーーーーーん、これ超超わかるんですけど。

私はフィリピンという国が結構好きなのですがその理由は引用文のとおりなのです。

フィリピンと言う国はっきり言って食べ物はあまり美味しくないし、観光名所もたいしてないし、治安もあまり良くないし、インフラ整備されていないし、不便なところも多い。

しかし、その不足を人間が補っているんだよね。

「フィリピンの特産物は人です」ってまさにそのとおり。

あの明るくて朗らかで細かいことは気にしない国民性に救われる。

それと英語!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

フィリピン人の話す英語は世界で一番わかりやすくて聞き取りやすくて美しい!!!!

これは間違いない。アメリカやイギリスやオーストラリアやカナダなんかに行かなくてもすぐ近くにフィリピンという英語学習に最適な国があるではないか。

フィリピン人はフレンドリーで親切で笑顔が魅力の国だからどんどん話しかけてコミュニケーションすることで英語力はあがる。

その代わり、フィリピン人の英語は大変にわかりやすいし、聞き取りやすいから他の国に行くと敷居は高まるけど。

なんか、最後はフィリピン賛美みたいになってしまったけど色々と問題がある国ではあります。

それは行ってみればわかります。しかし、行かないとフィリピン人の人間力の高さみたいなものもわからない。

日本人の中にはフィリピンを下に見る人がいるけどそれはとんでもない間違いであることをはっきりと申し上げたい。

日本人は細かいことに気が利く仕事大好きな国・・・だけれどもコミュニケーション能力や語学力が低い!

だからこそ巷ではコミュ力だとか語学力だとか盛んに言われているわけあります。

その代わりフィリピンと言う国は細かいことにこだわらないし人が全然まともに働いていないけどフィリピン人のコミュニケーション能力は非常に高くて語学力も日本人の何倍もある。

結局はそれぞれ持っている能力が違うってだけの話で上も下もないんだってことであります。

これ重要。

日本人はやたら日本を凄いと思い過ぎ!!!!!!!!!!!!!!!!

これは劣等感の裏返しの見栄や虚勢みたいなものであまり美しくないですな。

そういう自分はそれこそ何も能力のない馬鹿でありますが。