今回のバングラデシュの首都ダッカのテロで亡くなられた方にまずご冥福をお祈りします。
さて、私も数年前にバングラのダッカに行ってこの国の人々の暖かさや親切さに感動していたので今回の事件はとても哀しい。
事件が起きたグルシャン地区も一人歩きした記憶がある。
地球の歩き方に紹介されていて、タクシー運転手に「グルシャン」と言って連れて行ってもらった記憶があるからだ。
事件の状況からして日本人8人、イタリア人10名程度で固まって食事をしていたと思うのだが、今回の事件ではっきりと群れが安全とは限らないとわかった。
私は海外に行くといつも必ず一人で単独行動をとっている。
レストランにいるのも一人、道を歩くのも一人だ。
単独行動というのは狙われやすくて危ないと思われるが実はそうでもない。
仮にあるレストランに私のような一匹狼の外国人がポツポツと数人いるだけなら武装グループが襲撃しただろうか?ということである。
群れだからこそ逆にそれを狙って大量殺戮して世間を騒がせて大事件にしてやるという武装グループなどたくさんいるのだ。
テロ事件などは必ず人混みを狙って起こされる。
人がたくさんいる場所だったり、集団で行動している状態だったりを安全性が高い状態と判断するのは早計だ。
私はいつも一人だから逆に何か起きそうな気配がしたらすぐに身軽に逃げられるし、一人なら誰かを巻き込むこともないから気楽だ。
例えば、自分が仲間を誘ってレストランなどに行って食事をしていてその時に今回のような襲撃を受けたら仲間達やその家族に申し訳が立たなくなる気がする。
それに、仲間といるとヤバイ気配を感じても一人で逃げだすわけにいかないし、自分以外の人の力を借りれば状況をなんとか解決できるだろうみたいな変な自信を持ってしまう可能性もある。
たった一人なら自分の身を守れるのは自分しかいないのだから自然と判断が早くなるのだ。
ヤバイと五感が察した瞬間に逃げればなんとかなる。
私は今までの旅は全てそうして切り抜けてきた。
群れると楽しいし、安全な面もあるがこうしたテロ事件のようなリスクもあることを念頭に置かなければいけない。
だから外出を控えろとか海外に出るなとかいう奴がいたら積極的に張り倒していい。
私はそういうことを言いたいわけじゃない。
リスクをとらない人生なんてゴミだ。
そんな人生ならない方がいいくらいである。
リスクを取りながらも危険察知能力を高めるという前向きな考えをしたいというだけである。
とにかくこういう事件が起きるとすぐに保守的に自国に引きこもろうと考えたり、自己責任論を振りかざす奴がいるがそういうのが一番駄目である。
全てにおいて言えるのだが、危険をおかさない限り何も得るものはない。
職場において権力者にゴマをすりイエスマンになっていれば確かに安全で安定しているかもしれないが、そういう奴こそ最も魅力がないということだけは誰がみてもわかるものだ。