毎日、今日こそ死んでもいいなあ、今日死ぬことができたら明日は仕事から解放されるなあなどと思いながら生きている。
なんだかんだ言いながらも今日までは生きてしまっている。
しかし、こんなことを思いながらいつか必ず本当に死んでしまいこの世から私が消える日が来る。
生きているって本当に不思議なことだ。
生きているといつもいつも果てしなく今が繰り返される。
小学生の頃も大学生の頃も昨日も今日もただ、それぞれの形で今があったというだけだ。
過去のそれぞれの今において過去の自分に後悔したり、過去の自分に嫌悪感を抱いたり逆に自信を持ったりしながら未来の自分に思いを馳せ、将来の在りかたを考えて生きている。
過去は確かにあった気はするが、未来や将来とは大変に嘘くさいものだ。
未来や将来は手が延ばせば届くものではない。
過去も同様にどうあがいても手元にはない。
過去のおぼろげで不確かな記憶が残るだけだ。
未来の為に今を生きるのはなんかおかしい。
ただひたすらに今が続いているだけであり、その先に死が不意打ちするのだ。
どんな人も死ぬまでは生きるのだ。
今を大切に生きることしかできない。
未来をこうしたいから今をこう生きるという考えは嫌いである。
ひたすら今をこうしたいからこうしているというのがいい。
未来にこうなることが人生の目的なのではなくて、今が充実している、今に没頭していることが目的である。
今を没頭した結果何かを手に入れたとしてもすぐに捨ててしまうのが良い。
どうせいずれ死ぬのだし、現世で手に入れたもの全てはあの世に持っていけない。
物もお金も肉体も魂も何もかも全てこの世で手に入れたものはこの世に捨てて旅立つのであり、その日を今こうして待ち望んでいる。