私は「明日できることは今日やるな」という言葉が好きである。
明日でも間に合うことをわざわざ今日やろうとして焦りまくる必要はない。
人生のほとんどはどうでもいいことだ。
人生において生きている以上に重要なことは一つもない。
世間には○○すべきだとの命令形が溢れているが本当はすべきことなんて何もないのだ。
だからこそ本当に今日やるべきだと思うこと以外は全て明日以降にやれば良い。
そうしているうちに寿命が来て死ぬだろう。
人生とはそういうものである。
今を生きる為にのみ今があるのであって将来の為に今があるのではない。
前記事で「備えあれば憂いなし」という言葉が嫌いだと書いたがこの言葉は将来の為に今を生きようとする態度である。
そして、この言葉を忠実に実行している人間は魅力的な感じがしない。
今を大切にし、今を楽しもうとしている人間が好きだ。
明日できることを今日やろうとして頑張る人間は確かに偉いかもしれないが私は尊敬できない。
将来を先取りして今を犠牲にした結果少しばかり他人より成果をあげたり、立派になった(ように見えた)ところで虚しい。
「明日できることは今日やるな」という発想は本当に今日すべきことだけをして、それ以外の不要なことは無理して今日やろうとするなということである。
これは、実に合理的な発想だ。
人生とはどうあがいたところで所詮暇つぶしである。