最近、高齢者の方が立て続けに自動車で死亡事故を起こしてマスコミが騒いでいる。
こうした事故で問題となるのは「不注意による注意義務違反」である、
不注意とはなかなか恐ろしい言葉である。
人間とは精巧なロボットではないから、どんなに気を付けていても注意していても事故を起こすことがあるのだ。
逆にどんなに(主観的に)不注意な状態でも事故を起こさないことも多い。
注意するかしないか?というのは一見主観的なことのように見えて実は結果から見た客観性が強いものである。
私が自動車運転中に人を一人はねたとしよう。
どんなに「注意して運転していました」と主張したところでその主張は「人をはねた」という結果から退けられてしまう。
社会においては「人をはねたのだから」不注意なのだと結論づけられるのである。
主観的には注意していたと思っても事故という結論が起これば不注意による注意義務違反になってしまう。
逆に、制限速度60kmの道を100kmで走行していたとしても事故を起こさなければ不注意とは結論付けられず、「制限速度違反」となる。
制限速度内で慎重に安全運転をしていたつもりでも事故を起こせば結論からして不注意なのだ。
かように社会とは結果によって判断される場所である。社会とは一般的に言い訳を許さない場所なのだ。
だから、仕事に行くのも仕事をするのもダルイのだ。