いつのことだか忘れたがフィリピンのマニラを旅している時に深夜1人で路上をぷらぷらと歩いていたら道路わきの溝付近に大量のゴキブリが出入りしているのを見つけた。大量のゴキブリに耐えられなくなった私は手当たり次第ゴキブリを踏み潰す「ゴキ潰し大会」を開催することにした。
鬼のようにゴキブリを踏み潰しまくって10分くらいしたところで現地人が近づいてきて「So many だよ!諦めな」と笑顔で声を掛けてくれた。狂気のようにゴキブリを踏み潰しまくっていた私はふと我に返った。
「そうだ。私1人ではとうていこれだけのゴキブリに太刀打ちすることなどできない」
私はゴキ潰しを諦めることにし、敗北した。相手は見えるだけでも数十から数百はいるのだから勝てるわけがないのである。現地人が言うようにso many あって、not so many ではないのだ。忠告してくれたフィリピン人はPlease don't do that stupid thing!(馬鹿なことをするな!)と思っていたかもしれない。
しかし、ここだけの話だが異国での深夜の1人ゴキ潰しははまるよ。あれはなかなか楽しい。やってみなければわからないでしょう。物事はなんでも経験しないとわからないというけれどその通りでサントリー(SUNTORY)の創業者が残した名言
やってみなはれ
なのである。タイやカンボジアやフィリピンなどの東南アジアの熱帯地域は蒸し暑く道端にゴミも多くてゴキブリの絶好の生息地である。日本など比ではないくらい多くのゴキブリが生息している。日中はまだしも夜になると彼らが活動を始め路上のゴミや食べかすなどに群がっている様子をみかける。そこで・・
やってみなはれ精神を発揮するのだ。深夜1人でひたすら路上のゴキブリを踏み潰している日本人を見て彼らはなんと思うのだろうか?
マニラには夥しい数の路上生活者がいるがあんなにゴキブリがたくさんいる路上で野宿はしたくないなあと毎回思う。寝ている時に顔の上をゴキブリが這っているなんて絶叫しそうだ。だからこそ、私はゴキ潰しを実行し害虫駆除をしているのだ。これぞ、国際貢献である。
ちなみに昨夜トイレにおきたら台所の流しのところにゴキブリを発見し液体洗剤で退治した。気持ち良かったなあ。