よく、犯罪を犯した容疑者が犯行動機として「魔が差した」って言ってますよね。その気持ちめっちゃわかるなあ。
こんな私も毎日死ぬほど魔が差しています。よくも犯罪を犯さずにここまで生きてこられたなあとため息がでるほどです。
とりわけ、仕事をしている時なんて魔が差しまくりで発狂しそうです。それでもなんとかこれまで一応やってきました。これはある意味凄いことかもしれません。本当に仕事とか超嫌いでやりたくないですもん。
特に今日は魔が差しましたねえ。どんなにやる気がでなくても、疲れていても、面倒くさくても、魔が差しても「帰りまーす」といって帰ってしまうわけにもいかず我慢しています。よっぽどの体調不良であれば別ですが・・
どんなに魔が差しても私が犯罪に走らなかったのは結局、犯罪を犯して刑務所に入ったらさらに輪をかけて魔が差すだろうことが容易に想像できるからであります。それはそうですよね。確かに娑婆の世界はダルイですけど、刑務所内が理想郷だとはとても思えませんから。これは当たり前のことです。
よくお金がなくて金欲しさに犯罪を犯して捕まる人いますけど、捕まった後のほうがよっぽどだるいしお金に困る不自由な生活が待っているだろうと思います。世間って意外と冷たい場合が多いですから。お金がないならおとなしく貧乏しているほうがまだましだと思います。
仕事においても同じでして、だるくなって仕事を超いい加減にやったり、適当にさぼって帰ったりしたとしましょう。確かにその時はいいかもしれませんが、後々困るのは自分です。もしも私が後に何も困らないとわかっていれば堂々と仕事をさぼるだろうし、出勤すらしないかもしれません。
ある東大生you tuberが動画で非常に良いことを言っていました。
「0から1にするのは物凄く大変ですけど、1から10にするのは(0から1にするよりも)ずっと楽だと思います。」
これは、本当にその通りでして、例えば朝起きてから会社に到着するまでを0から1までの過程として、会社に着いてから仕事を終えて帰宅するまでを1から10までの過程とすると明らかに前者のほうが大変だと私は思います。
何がつらいって朝起きて行きたくない気持ちを抑えて出勤することが一番キツイのです。しかし、仕事が始まってしまえばよっぽど抑うつ感が強い日だったり、体調が悪かったりする日でない限り割と帰るまであっという間だったりします。
東大生you tuberはこれを勉強に例えていました。勉強は始めるまでが大変なのだと。始めてしまえば割とできるものなのだと。これもなんとなく経験済みの人が多いことでしょう。物事というのは始めるまでのところに最もエネルギーを使うものなのです。まあ、もちろんたまにはその逆もありますけど。
私はジムに行ってランニングをすることがありますが、まさにこれが当てはまるなあと思います。走るのがあまり好きでない私のような者からすると走り始めるまでがなかなか大変なんですよ。まず、やる気がおきないし、面倒くさいし。でも、そうしただるい気持ちを振り払って走り始めると意外と身体はスイスイ動いていたりします。
とりわけ、後半からはランナーズハイがくるからなのか特に楽に感じます。家を出てからジムに着いて走り始めるまでの過程を0から1として、走り始めから走り終わりまでを1から10とすると、とにかく0から1の過程はつらいです。
そして、走り始めの1から5くらいまではそのきつさを感じながら重い気分ですが、中盤に差し掛かる5あたりからフィニッシュする10までの過程は結構爽快な気分です。
世の中というのはそういうものなんだと思います。結局、我慢しなければいけないものなんでしょう。どんなに娑婆の世界に魔が差してもそこをぐっとこらえているといつの間にか楽になってくる瞬間があります。
ただ問題なのは最近、0から1の間をずっと行ったり来たりし続けているように感じることです。出発したものの1から先に進めません。もう身体が嫌がってしまっているのです。さあ、どうなるのでしょう。私の人生は!!!