世の中には、女性の母性本能をくすぐる男というものが一定数いるものだ。どこか弱々しくて頼りなさげで女性からすると『私が守ってあげなきゃ』と思わせてしまうような男性である。こういう男がたまらないのである。ホストなんかはこうした『女性の母性本能』をくすぐるのがとても上手い。『私がいなきゃこの人はダメなの』と思わせなければ店に来てくれないからである。
私は、こうした母性本能をくすぐる男の真逆で『母性本能を全くくすぐらないタイプの男』である。何をやるにも一人でやるのが好きで、女性に頼りたいとか一ミリも思わず、どこにも隙を見せず、近寄りがたい雰囲気がプンプンしているからである。こうした男性が時折、頼りなさげな雰囲気を醸し出すとギャップ効果でモテルこともあるらしいが、私の場合は常に女性に隙を見せず、弱さを出さないでガッツリ生きているのでまるで誰も近寄ってこない。これが、また快感なのである。
こういう質実剛健な生き方をしているからこそ、時折頼りなさげな母性本能をくすぐるタイプの男性を見かけるとたまらなく羨ましくなる。というのは大げさだが少しは羨ましいこともある。人間は弱い生き物なのだから、時折弱みを見せることも大事なことなのだ。弱みを見せない人間など魅力がない。つまり私は魅力がない男である。女を捨ててしまったお局様のような男なのである。
ホストの動画などを見ていても自己プロデュースが上手いなあと感心する。おそらく演技をしているのだろうが、弱々しさと強さとを適度にバランスよく出している。
これだけ、母性本能について熱く語ってきたのであるが、よくよく考えると母性本能というものが少しもわからないでいることに気付いた。逆にわかってしまっては怖い。私は男なのだ。母性本能をわかるはずもないではないか。自分にないものを語るのって凄く難しいのだが、なんとなく漠然とわからなくない程度にはわかる気もする。つまり、女というものは弱い生き物が好きなのだ。これで、ドヤ!!!!!!
女は頼りがいのある男性が好きだと言う。しかし、それは本当なのだろうか?実は頼られたいのではないだろうか?甘えられたいのではないだろうか?
私は海外を一人旅している時、なるべく現地の人に道を聞かないで一人で歩きまくって探してしまう癖がある。現地の人を頼ってしまえば簡単に解決しそうなことをわざわざ自力で解決することに喜びを見出しているのかもしれない。いや、誰かと話すのが面倒くさいだけなのだろう。きっとそうだ。
私が母性本能をくすぐる日はかなり、遠い。汗