世の中って不思議なもので、認められようと頑張るほど逆に認められないという現実が現れることが多い。
これは、心屋仁之助さんの著書を読んでいて改めて気付かされたこの世の真理であると私は思う。

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認められようと頑張っている人って、(深層心理において)自分で自分を認めていない人。
そして、他人は自分の鏡であるから自分は認められていないという心理が周囲に投影されて、認められていない自分を映し出してしまう。
それと、客観的に見て『認められたい』ということを目的に仕事を頑張っている人って暑苦しくてむさ苦しくてうざったい。
できれば、『しっしっ、あっち行ってて!』と言いたくなるタイプである。
認められようと近付いてくる人って、私から言わせると精神的な自立ができていない人。
『俺はこんなこともあんなこともできるんだぜ、凄いだろーー』というアピール心や下心が垣間見えて嫌らしいのである。
自慢話ばかりする人とよく似ているのだ。たまに聞く自慢話は新鮮な感じもするが、いつもいつも自慢話を聞かされるのはうんざりするのは共通するように、いつも認められようとアピールする人はとてもとても疲れる。
王様の耳はロバの耳。裸の王様なのである。
このことがわかると、いかに自分を他者によく見せようと頑張ることが滑稽かがよくわかる。他人は自分に興味などない。
みんな、自分にしか興味がない。自分さえ良ければそれで良い。他人の凄いところなんてたいして知りたくもないし、劣等感も感じたくないから他人ができない人であるくらいの方が逆に助かるのだ。
この心理の真理を知らずして自分はこんなに凄いんだぞーーって近づいてくる人が職場にいるものだが、哀れな感じがしてしまう。
自分がよく見えていないんだなあとしみじみ感じてしまうのだ。
逆に、自分の愚かさ(アピール心や自己顕示欲や虚栄心)を自分でしっかりと笑い飛ばせる人は好かれる。
自分って凄いでしょ―----アハハみたいな感じのタイプは自慢されてもそんなに嫌ではない。
他人に好かれたければ自分の馬鹿さをしっかり気付いてそれを人前でしっかりと笑い飛ばすこと。
アピールしたければ誰にも気付かれないようにこっそりとやるか、自分は凄いぞーーと逆にオープンに笑い飛ばしてしまうこと。
認められたいと真面目にアピールしてくる人は重い!!!!
みんな、自分が好きだから。自分が一番可愛いから。他人なんて所詮どうでもいいから。
恋愛勝者を目指すのなら相手に好かれようとしないこと。自分をアピールしないこと。
そんなことしなくてもどうせ相手は見抜いています。バレています。せめて疲れさせないようにしてやることが大事なのかも。
まあ、恋愛敗者の私が言うのもおかしいけど。
ところで、高校の同窓会の案内ハガキが届いた。
高校を卒業して早20年。一度も同窓会に行っていないがちょっと行きたい気持ちもある。
でも今回も行かないことだろう。
とても恥ずかしくて行けない。
高校時代はなぜか友達が多かったけど今や誰ともつながっていない。
いわゆる地方の進学校で毎年東大と京大に2人ずつくらい合格する感じの高校で400人中350番くらいの成績で卒業したけど、総合力で見たら、私はあの高校の同学年で間違いなくワースト10に入る駄目な人材だったと思う。
私ほど何の取柄もない生徒もいなかったと思う。勉強はできない。努力もできない。スポーツも(苦手ではないが)たいしてできない。楽器も全くできない。一言でいうとただの馬鹿だった。
ないないずくしで自信がなく周りがとにかくキラキラと輝いて見え羨ましくて仕方がなかった。もはや劣等感しか感じていなかった。
なぜだか友達に恵まれ、笑いが絶えない最高に楽しかった高校生活をおくれたことだけが救いであった。しかし、結局は実力不足でつながりを築けなかった。なんだか今さら同窓会に出るのも恥ずかしい気がして仕方ない。
多分、同窓会に行ったら行ったで同級生は笑って迎えてくれるとは思うけれどそれでも恥ずかしすぎる。
ということで、高校の同窓会には全然行きたくないけど、大学の同窓会には無性に行きたい。ハガキが届いたら即、行きます!!って言うだろう。
大学時代は高校時代と真逆のプア充生活。とにかく友達が少なくて、いつも孤独で一人で寂しかった。
でも、その時に自分の中に徹底的にこもってもがきあがき苦しんだからこそ今がある。孤独の楽しさもつらさも知り尽くした。
だからこそ大学時代が楽しくて仕方なかったし、戻りたいと心から思う。大好きな大学だった。私にとっての大学は心の故郷である。
今でも時々キャンパスを訪れては思い出にひたる。このベンチに座って物思いにふけったなあとか、孤独を噛みしめていたなとか。色々なことが頭をよぎる。今思うとそんなピリ辛な思い出がすべて良いものに変わっている。
もう一度大学時代をやり直したいって強く思う。だから大学の同窓会に行きたい。たいして仲がいい人なんていないけどそれでも行ってみたい。このねじれがまた人生の面白みであるのかもしれない。