人生とは旅である

日々の体験を通して考えることを大切にしていきます。

アンネ・フランクの家

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16年くらい前にオランダ・ベルギーを旅行した時に、アムステルダムに2泊しそのついでにアムステルダムにあるアンネ・フランクの家に行ってきた。

中は博物館となっていて一般開放されている。

実のところほとんど記憶がない。

なんとなく狭かった印象があるくらいだ。まあ隠れ家だから当然だ。

それとタッチパネルのようなものがあって隠れ家の紹介みたいなのがあった記憶がある。

現代的で少し興ざめした感じがする。

この旅行も完全に一人旅だったので一人で公共交通機関を使ってアンネの家に行ったのだがどのように行ったのか記憶が全くない。

とにかく行ったのは間違いないのだが私はすぐに記憶が飛んでしまうのでほとんど覚えていないのだ。

私が行った時は観光客がそんなに多くなかった。その後くらいからかなり観光客が増えて並ばないと中に入れない感じになっていたことは知っていた。

私が入った時は普通にそのまま待たずに中に入れた。

アムステルダムに行った時は現地のYH(ユースホステル)に泊ったのだが、ちょうどそこに日本人がバイトみたいな感じで働いていてこの辺の観光地だとどこがいい?みたいなことを聞いたら2つ教えてくれた。

1つ目は、コリー・テンボーム博物館 2つ目はザーンセ・スカンスの風車

コリー・テンボーム博物館はアムステルダムから電車で10分くらい行ったハーレムという街にあるいわば第2次大戦中にユダヤ人をかくまった隠れ家である。

コリー・テンボーム一家がユダヤ人をかくまって住まわせていたのだが、ついに終戦前の1944年に隠れ家が見つかり、ゲシュタポに自身も家族とともに逮捕され強制収容所送りになり、親兄弟はみな強制収容所で死んでしまったがコリー・テンボームだけ生き残りその事実を後世に伝えるために自身の「隠れ家」を博物館として残したらしい。

っていうのを先ほど調べて知った。

当時は、とにかくコリーテンボーム博物館はいいよと勧められて『へーー、なるほど』と思っただけで結局行かなかった。

私が行ったのは彼が推薦したザーンセ・スカンスの風車の方でこれは最高だった。

こちらの風車の印象は大変鮮明に残っている。やはり、私にとってオランダの風車の記憶は強烈だったようだ。

素晴らしかった。

なぜコリーテンボームの博物館に行かなかったかというととにかく時間がなかったからだ。

弾丸旅行で時間がなかった。他にも行きたいところがあったのですべてを回る時間的な余裕がなかったのだ。

当然アンネ・フランクの家にも行きたかったし、ほかにもユトレヒトデン・ハーグなどにも行ったので時間がなかったのである。

さて、あのいまわしき第2次大戦が終わって75年ほど経過したが、今やスペイン、フランス、イタリアなどのヨーロッパ主要国はある意味当時のユダヤ人並みに自由を制限されている。

外出許可書を持たずに外をうろついていると普通に逮捕されるという現実。

ナチスドイツに迫害されて隠れ家に追いやられたユダヤ人かよというレベルだ。

外出許可書がないと外出すらままならないなんて恐ろしいことだ。

アンネ・フランクの日記を読んだことがあるがとにかくトイレを流す音すら危険で出せないひやひやの隠れ家生活だったらしい。

自由がないとは恐ろしいことである。

その当時の過酷なユダヤ人のような生活を今ヨーロッパ人はリアルで体験しているのだ。

これって凄く悲しいことである。

当時はユダヤ人であることだけで社会の害悪であった。それらは駆逐すべき存在であった。

今はすべての人間が危険なウイルスを保有している可能性があるため、同じように害悪とみなされる。

どちらも非常に恐ろしい。

下手をすればすぐに隔離されうる。これは当時の社会にとって害悪であるユダヤ人や障害者やナチスに反対する者達は危険だから強制収容所に隔離せよという政策に似ている。

世知辛い世の中だ。

日本も徐々にこうした流れがきている。

特に日本の場合はマスクである。マスクをしていないものはウイルスをまき散らしているから危険だというファシズム思想が蔓延している。

時代は繰り返されるというが本当にその通りである。

時代は違う形で繰り返される。それに人々は気付かないのである。