15年前にイタリアを弾丸一人旅した時にちょっとだけ勉強し、実際に使用したイタリア語がこれだ。
Io vado a bologna.(イオ バード ア ボローニャ)
意味的には「私はボローニャに行きます」という簡単なセンテンスでローマからボローニャに電車で移動するための切符を買う時に使った。
見事に通じた。
それ以外も2~3個程度簡単なセンテンスやワードをくそ暗記して使ったような気がするのだが、きれいさっぱり忘れている。
イタリア語でIo(イオ)は英語でいうところのIで私。
vado(バード)はandare(アンダーレ=行く)という動詞の活用形で英語でいうgo やcome と同じ。
イタリア語のa(ア)は英語でいうところのto(~に)と一緒。
bolognaはボローニャ。エミリア・ボローニャ州の州都ボローニャのことである。かつては中田英寿が在籍し、今では冨安健洋が在籍しているセリエAの中堅サッカーチームである。
この時のイタリア一人旅は3泊5日でローマ、フィレンツェ、ボローニャ、モデナ、ナポリの5都市を旅するという超ハードスケジュールだった。
そもそも普通に考えてローマだけで3泊したいくらいであり、フィレンツェとナポリで最低2泊、ボローニャで1泊くらいはしたいところなのにローマ2泊フィレンツェ1泊あとは日帰りというきつさであった。
もうこんな旅は無理だと思う。しかも完全に一人で誰にも頼らず言葉もしゃべれず、初めての国で土地勘も何もない中で自分で調べて電車に乗って主要の観光スポットをさらっと回るというハードさ。
航空券としてはローマ往復で買ったのだが、まず初日にローマについたのが確か夜の20時頃だったし、ホテルの予約も何もしていない中ででかいバッグを運んでホテルを探し歩くところから始める感じであった。
ホテルもいくつか回ったが満室で空いてなくてようやく見つけた安めのホテルに泊まれたという感じだった。
確かローマのテルミニ駅という主要な駅近くのホテルだったと思う。
とってもインクレディービレ(INCREDIBILE)な内容である。
ちなみにインクレディービレとは英語でいうところのインクレディブルと同じで「信じられない!」とか「素晴らしい」とかそういった意味で使われる。
これが、またサッカーセリエAなんかを見ているとよく出てくる単語である。
例えば20年前に中田英寿がローマにいたころ、スクデット(セリエA優勝)の天王山となった伝説の試合といわれる、ホームでのユベントス戦で1ゴール、1アシストを決めて0-2で負けていた試合をロスタイムで引き分けに持ち込んだ試合があるのだが、このYOU TUBE動画↓の8:41に解説者がインクレデービレ!と言っている。
この動画は560万回以上の再生がされている人気動画で中田英寿の凄さが良く表れた試合である。
0-2で負けている試合に途中交代で投入され見事に1ゴール、ロスタイムで自身の放った強烈なシュートをキーパーがはじき、そのこぼれ球をモンテッラが蹴りこんで見事同点に追いついてローマが優勝をたぐりよせたという内容。
絶対に外せない場面で決定的な仕事をしてきたからこそ中田英寿は後世に語り継がれるサッカー選手なのだ。
だからインクレディービレなのである。
まあその件はさておき、イタリアがまさかのコロナ禍で散々な状態になってしまった。
ニューヨークもそうなのだがイタリアにも久しぶりに行きたいなあと思っていたのでとっても残念である。
とりわけ私は北イタリアに行きたかったが行けなかったので次回はミラノ、ベネツィアなどの北イタリア主要観光地に行きたい。
それとローマももう一回ちゃんと回りたい。
3泊5日で5都市を単独観光なんていくらなんでも無理がありすぎた。
3泊5日なら普通にローマだけ観光するくらいでちょうど良いのだ。
今なら普通に着いた瞬間に隔離されて隔離されている間に終わってしまうという悲しい状況になる。
当時は最低3泊からヨーロッパに行けたから。
イタリアに行った人の多くはまた行きたいという。すごく魅力がある国だ。見るところが多いし、食事は美味しいし、物価もそこそこだし、人が陽気で温厚で暖かい。
例えばイタリアとフランスの両方行ったことがある人に聞くとほぼ8~9割の人がイタリアが良かったという。
かなり多くの人にイタリアかフランスか聞いたのだが、やはりほとんどがイタリアが良かったと言った。
ナポリはぐちゃぐちゃで汚かったけどローマ以北は綺麗だったし。
しばらくはヨーロッパ旅行も難しいね。