ある時フィリピンのアンヘレスにあるこの安宿⬇︎に泊まった。
あまり被害者面する気もないし、宿側を責める気持ちもないので名前は伏せる。
一泊だけしてチェックアウト前に2時間くらい外出をしたのだがその間に現金を泥棒されたのだ。
宿の従業員に。
額は3万7千円程。日本円を3万3千円、フィリピンペソの1000ペソ札2枚で約4000円程綺麗に財布からなくなっていた。
チェックアウト後に気づいた。
でもまあしょうがないわで終了した。
前日の夜に現金がいくらあるかちゃんと数えて寝たのである。
私の財布には1万円札9枚、5千円札1枚、千円札5枚のちょうど10万円が入っていたからしっかり覚えている。
そしてフィリピンペソ札も数えてあったからすぐに異変に気付いた。
気付いた後にはまだアンヘレスにいたから宿側を責めることはできた。
チェックアウトの時に従業員さんが挨拶を無視したのもなんか違和感があったのだが今思うと金を盗んだことに引け目があったからだろう。
ちなみに私はこの件に関してはまあほぼ自分が悪いと思っている。
どうぞ盗んでくださいと言わんばかりに財布も現金も部屋に置きっぱなしで金庫にも入れてなかったから。
しかし、今まで私は宿で物やお金を盗まれたことがなかったのだ。
だからまあ大丈夫だろうと思っていた。
しかもパスポートさえ盗まれなければ日本に帰れることは知っていたので金くらい盗まれても別に良いやと思っていた。
だから別に後悔はない。
盗んだ人も金に困っていたんだろう。施しをしてあげたと思うことにした。
ただ、今回の件で得た教訓は安い物に飛びつこうと欲を出すと結果的に損することがあるということ。
安物買いの銭失いということわざがピッタリくる事件だった。
もっとセキュリティの高い良い宿に泊まれば恐らくこういうことにはならなかったのである。
安宿に泊まって節約してやろうという私の泥棒根性が悪かった。
なんでも得をしようとしてはいけない。
金を払って安全を買った方が良い場合もある。
まあ金ごときでウダウダ言ってひがんでいてもしょうがない。
泥棒した人もおそらくいずれそれがばれて捕まってしまうなり人生において損をすることになるだろう。
やはり王道を行くほうが良い。
悪いことに手を出さないこと。君子危うきに近寄らずである。
貧乏万歳だ。