ちょうど10年前に会社を辞めて海外を1ヶ月半旅して100万円を使った。
持ってた貯金がちょうど100万くらいだから全て使い切って帰国した旅だった。
この1ヶ月半が私にとっては人生で最も輝いていた幸福な期間だったと断言できる。
年も30を少し過ぎた男盛りの頃でまだ色々な意味で若かった。
会社を辞めた次の日にアメリカへ出発。サンフランシスコへ。
一泊した後にロサンゼルスへ、2泊した後にラスベガス、シカゴ、サンディエゴ、ロサンゼルスと周り、2週間で一旦日本へ帰国。
一泊してから東南アジアへ。
タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、スリランカを約1ヶ月で回った。
この旅での印象はやはりインドネシアのバリ島とフィリピンのボラカイ島のビーチ。
そしてサンフランシスコやシカゴの美しい街並みである。
旅とは心を動かすことだ。
日本で得られない体験を海外では得られる。
バリ島のサヌールビーチで溺れて死にかかったのも良い思い出だ。
私はあの時確実に死を覚悟したがなぜか死なずに生を選んだ。
その後10年が経過し、こうやってなんとか今を生きている。
あの時に死んどきゃ良かったと思うことはよくある。
人生絶頂な時期だったからこそ絶頂で死ぬべきだった気はする。
しかし、死ななかったからこそ違う景色を見ることもできた。
あの時に会社を辞めて本当に良かったと思っている。
全てを捨てたからこそ新しい旅ができ、人生最高の思い出を手に入れることができた。
人生とは結局のところ
どれだけリスクを取って自分のやりたいことをやるかである。
そこには若さと勇気がいるものだ。
しかし、そこでリスクを取らなかったものは確実に安定した小金持ちで保守的で常識的でつまらない馬鹿げた価値のない大人になる。
私が忌み嫌うマスクをして周りに溶け込もうとするようなゴミ社会人である。
私はあの時の旅を通して自分というものを確立させた。
金なんてどーでもいい。
仕事なんてどうだっていい。
今、やりたいことをやろう。
世間の評価と真逆な道を生きよう。
生きてて良かったとは思えないけど自分の人生で最も充実した1ヶ月半を生きることができたことは感謝しかない。