金持ちになれば幸せになれるという思いは幻想です。
逆に金持ちは不幸です。
なぜかというと金で買えるものと買えないものがより明確にハッキリとわかってしまい、絶望感が増すからです。
金で若さも不老不死も買えませんから。
金で買えるのはせいぜい便利だったり、豊かさだったりです。
美容に金をかければアンチエイジングで多少の若返りができるかもしれませんがたいしたものではない。
40歳が20歳になるわけではありませんから。
老いていくこと、死んでいくこと、病気になっていくことを防げません。
金なんてもったところでしょせんは幸せにはなれないのです。
ただ、安定した生活は手に入れられるでしょう。
しかし、これがまた曲者なのです。
幸せな人生を蝕む諸刃の剣です。
安定とか安心ほどつまらないものはない。
がむしゃらに働かなくても安定した生活が保障された生活はいわば動物園の檻に入れられたライオンやトラです。
野生で食うか食われるかの状態でがむしゃらに生きるからこそ、リスクのある生活をしてこそ充実しているのです。
金があるということは自ら動物園の檻に入りにいくようなものです。
退屈でつまらないです。
今日働かないと明日には死んでしまうかもしれないというプレッシャーこそが人間の心や身体に火をつけ、人生を充実させてくれます。
世の中には正負の法則があって、金持ちになり安定した生活を手に入れると必ず人生はつまらなくなります。
一方で生きるか死ぬかわからないくらいギリギリの不安定な生活は人生を結果的に充実させたものにします。
ブッダは豊かな生活を全て捨てて無一文になり、修行の旅に出て充実した生活をしました。
動物園の檻に入って安定、安心の生活をするか、野生で食うか食われるかの不安とリスクを伴った生活をするかです。
お金がないって素晴らしいことです。
どーせ何をしたって人間は必ずみんな数十年差で死んでくのですから。
やはりリスクを取った人生を生きるべきです。
リスクと引き換えに充実感が得られますからね。