はい、てなわけで昨夜は予定通り新宿のジャズクラブで生演奏を聴いてきました。😄
最高でしたー!
ミュージシャンのレベルがめちゃくちゃ高くて素晴らしい演奏でした。
昨夜はカルテットの演奏。
ギター🎸 鈴木直人
ピアノ🎹 熊谷ヤスマサ
ベース 川村竜
ドラム 岩瀬立飛
4人とも上手かったですが、特にベースの川村竜とドラムの岩瀬立飛のリズムセクションが凄すぎて感動しました。
昨夜のライブでは全てがコンテンポラリーな16ビートのジャズ。
グルーブ感に溢れる演奏でした。
ジャズというと一般的には4ビートがメインで時々3拍子のワルツの演奏がある感じです。
上手いジャズミュージシャンの4ビートのジャズ演奏はスウィング感に溢れていて大好きです。
一方で16ビートのコンテンポラリージャズはグルーブ感に溢れていてジャンル的にはファンクに近いノリです。
どちらも好きですね。
それにしても川村竜さんのベースのグルーブ感凄かったー。
マジでめちゃくちゃ上手い。
そして岩瀬立飛さんの完璧なドラミング。
死ぬほど上手い。涎が出るほど上手い。
日本のジャズドラマーでトップ3に入る実力だと思います。
ちなみに日本のジャズミュージシャンのレベルは世界的に見てめちゃくちゃ高いです。
アジアではダントツでナンバー1。
世界最高峰のニューヨークにも全くひけを取らないです。
日本のトップレベルのジャズミュージシャンのほとんどは東京近郊で活動しています。
地方や名古屋、大阪などにも上手い人はいますが基本的にはめちゃくちゃ上手い人は東京にいますね。
東京のトップジャズミュージシャンのレベルは本当に度肝を抜くほど凄いです。
ちなみにアメリカも同じで、トップジャズミュージシャンは基本的にニューヨークに集合しています。
ジャズの世界では日本において東京以外、アメリカにおいてニューヨーク以外は全部田舎という感じです。
それとよく勘違いしがちなのはニューヨークで活動している日本のジャズミュージシャンは凄いか上手いかというと決してそうではないです。
意外とたいしたことない人も多いです。
大江千里みたいなまあ下手くそというかジャズになってないようなレベルのミュージシャンも一応ニューヨークで活動していますからね。
ニューヨークだからみんな凄いというわけでは全然ない。
東京も同じです。
レベルの差はめちゃくちゃ広いです。
ただ、本当に凄い人は東京やニューヨークを中心に活動してる感じですね。
さて、ヨーロッパのジャズはどうかというとこれまた非常にレベルが高いです。
ヨーロッパのジャズというとクラシック音楽の要素を取り入れた上品で綺麗で美しい感じの演奏が多いです。
アメリカがリズム重視なのに対しヨーロッパはメロディー重視のジャズ演奏が多いです。
さすがクラシック音楽発祥の地。
ヨーロッパはフランス、オランダ、ベルギー、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、北欧諸国などに優秀なミュージシャンが多い印象ですね。
特にイタリア、オランダ、北欧諸国は凄いですよ。
ただ、やはりメロディー重視で綺麗過ぎる感じがあり、私はあまりたくさん聴かないですね。
基本的にニューヨークと東京のミュージシャンの演奏ばかり聴いてます。
ジャズの根幹はリズムです。
とにかくリズムが1番大事。
リズム感がない演奏はどんなにメロディーが綺麗であってもジャズファンには物足りない。
日本のジャズはアメリカやヨーロッパのちょうど真ん中という印象ですね。
アメリカのリズム、グルーブ重視の演奏とヨーロッパのメロディー重視の綺麗な演奏をミックスさせた感じなかなかユニークで良い演奏が多いです。
もちろんトップオブトップのレベルの話です。
ニューヨーク、東京、ヨーロッパ、それぞれにおいて下手な人はめちゃくちゃ下手だし、ひどい演奏しかできない低レベルなミュージシャンはたくさんいます。
私が好きなニューヨークのジャズミュージシャンにDAVID HAZELTINEというピアニストがいるのですが彼はほんとに凄い。
一見初心者が聴くと何が良いのか何が凄いのか全然わかりません。
これがジャズをめちゃくちゃ聴きまくってリスニング力が高まってくるとその凄さが少しずつわかってくるんですね。
とにかくリズム感が凄い。
アドリブもめちゃくちゃいい。
ジャズというのは語学と一緒で最初は全然わからないものです。
しかし、繰り返し繰り返し聴いて耳を鍛えていると徐々に内容がわかってきます。
ジャズの世界で何が行われているのかよくわかってきます。
まあ最低数年はかかりますがね。
ジャズとは音を使ったミュージシャン同士の対話ですからまさに言語です。
そして音楽の力を借りた瞬間即興芸術です。
これもわかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。
とにかく耳を鍛えて話している内容がわかるようにならないと言っている内容の意味やレベルがわからないのと同じです。
お笑いライブの時にどっと爆笑が起こる瞬間がありますが似たようなことが楽器を使ったジャズミュージシャン同士、観客を巻き込んで起こります。
その瞬間がまさに芸術そのもの。
瞬間即興芸術です。
めちゃくちゃ奥が深い世界です。
英語がネイティブレベルに聞き取れるようになれば英語圏の世界をスイスイと泳げるようになります。
ジャズ語がわかるようになればジャズの世界をスイスイ泳げるようになり、一瞬でその人達がどのレベルで対話しているかわかるようになります。
なかなか面白い世界です。